千葉県経済

調査研究情報

県内企業の円滑な事業承継に向けた課題とソリューション

(株)ちばぎん総合研究所
調査部副部長
下出 直樹

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<内容>

1.県内企業の事業承継の現状はいかがでしょうか?

 県内企業経営者の2017年における平均年齢は60歳と、1990年から+7.1歳上昇し、この間の全国平均、+5.5歳に比べ、速いスピードで経営者の高齢化が進んでいます。一方、県内企業向けに実施したアンケート調査では、経営者が60歳以上の企業の約半数でまだ後継者が未定となっています。

2.アンケート結果について詳しく教えてください

 2代目以降の経営者が、現在の事業を引き継いだ時の年齢は40歳代が最も多く、またその時の先代の年齢は60歳代が最も多いとの調査結果です。そして、引き継いだ時期が「ちょうど良い」とされる先の割合が最も高いのもこの年代です。この年代で引き継いだ先では、約半数が引継ぎ期間に3年以上を費やしています。また承継を進めるにあたっての課題は、「後継者の育成・教育」が突出しています。事業継承には、このように時間も手間もかかりますので、拡充された事業承継税制などを活用した早期の取り組みが必要となります。

3.事業承継を円滑に進めるために今後取り組むべきことは何ですか?

 企業側においては、「早期かつ計画的な事業承継への取り組み」、「事業承継を企業の飛躍のチャンスとして捉えること」、「支援機関への気軽な相談」の3点です。一方、支援機関においては、「支援事業の積極的なPR」、「専門家の育成」、「ビジネススクールなど後継者支援を含めた包括的な支援の充実化」、「支援機関間の連携強化」などが求められます。
 地域経済の発展は、個別企業の元気の集合体でもあるため、事業承継は、個々の企業の問題だけではなく、地域全体の課題でもあります。企業では、早いうちから計画的に事業承継を進めるとともに、自治体や経済団体、地域金融機関が一体となって、これをサポートする必要があります。

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