千葉県経済

調査研究情報

県内におけるスポーツツーリズムによる地域活性化の方向性

(株)ちばぎん総合研究所
調査部研究員
平野 真由美

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<内容>

T 県内市町村のスポーツツーリズムへの意識・取組状況について教えて下さい。

 スポーツ大会の実施やイベントの誘致について、アンケートに回答した全ての自治体が「実施している」と回答するなど、自治体によるスポーツツーリズムの認識は高まり、取り組みも活発化しています。同時に、スポーツが持つ多様な価値を、観光やまちづくりなど地域活性化の手段として活用しようとする動きが広がっています。

U 東京2020オリ・パラに関する県民の意識はいかがでしょうか。

 県民を対象としたアンケート調査では、県内で開催される8競技の認知度について、サーフィンが約7割と突出して高いことを除くと、他の7競技はオリンピックが2割未満、パラリンピックが1割未満と低位にとどまっています。
 また、観戦意向について「ぜひ観戦したい」「できれば観戦したい」の合計は、オリンピックが約4割、パラリンピックが約3割と、オリ・パラ開幕まで500日を切るなかでも関心度は高くないことが浮き彫りとなりました。

V 県内におけるスポーツツーリズム推進に向けた提言をお願いします。

 1つ目は「活用できる地域資源の抽出とコンテンツの充実」です。
 スポーツツーリズムで成功している事例に共通していることは、『地域資源を活用できる素材として意識し、実際に活用できる取り組みにまで発展させたこと』だといえます。県内では、廃校を活用したスポーツ合宿施設「銚子スポーツタウン」が最近の代表例です。
 どの地域でも「うちのまちの素材を使ってできるスポーツはあるはずだ」という意識を高めていけば地域資源を探し出すことができ、コンテンツ化することもできるはずです。

 2つ目は「官民連携による推進体制の構築」です。
 コンテンツ化した地域資源を売り出して、事業として継続する体制の構築も欠かせません。その問題を解決するのが、競技大会の企画や誘致・運営などを担う「スポーツコミッション」です。スポーツコミッションが活躍して、全国的なスポーツ大会などの誘致・開催に成功している例として、栃木県矢板市の例があります。

 最後に「東京オリ・パラの成功とレガシーの極大化」です。
 開催までの限られた期間に、県民のオリ・パラ応援機運の盛り上げに向けた取り組みを加速させることが求められます。
 具体的には、行政等に対して、@県内開催競技の主管団体等との連携によるマスコミを呼び寄せる取り組みの推進、A教育の場における東京オリ・パラ関連プログラムの推進、Bボランティア活動を通じた機運の醸成を提言します。
 最も重要なのは、大会本番に向けて周到な準備を行い、県内を訪れるお客さまに千葉県の魅力を十分感じていただき、レガシーの持続的発現・極大化につなげていくことです。

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