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わたしの意見 ― 水野 創

東日本大震災・原発事故から2年―人口減少を他地域と比較する―

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」3月14日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 3月11日で東日本大震災・原発事故から2年が経過しました。被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げます。

 この2年で千葉県経済は着実な復興を遂げました。しかし、地盤の液状化現象・除染対策の完了や観光の完全復活にはまだ時間がかかるのが実情です。大震災の影響だけでなく、昨年秋までの為替の超円高、グローバル競争激化の影響や中国との政治対立の影響も受けています。



 千葉県の元気の象徴だった人口増加の勢いもまだ復活していません。この機会に、被災後2年間(正確には2011年3月1日と2013年2月1日の1年11ヶ月)の人口の増減を他の被災県や首都圏の都県と比較してみました。特徴は以下の通りです。

(1)減少した人数は福島、岩手、茨城県に次ぎ宮城県より多い。
(2)被災前2年間の増減と比較すると、他の被災県と比べ2倍以上になっているが、首都圏で東京都が千葉県の2倍以上の減少となっているほか、神奈川、埼玉県も被災県以上の減少となっている。
(3)被災後2年間の減少率は、もともとの県人口が多いので、全国合計並みである。

 千葉県は、それまで人口増加を支えていた地域が被災し、風評被害による地域ブランド力の低下の影響も大きく出ていると改めて感じますが、全国の人口減少、首都圏全体の流入減少の大きさも合わせて感じます。

 そして、千葉県の人口減少は峠を越し、年度末を含むこの2、3ヶ月でどこまで回復するか大いに期待されるところです。その先の2年間の千葉県経済は、消費税8%引き上げの影響による経済の振れは受けるものの、圏央道等のインフラ整備が進むとともに、新政権の経済政策の効果も期待できます。風評被害も和らいでいくでしょう。

 阪神淡路大震災後の兵庫県の人口も被災後4年後は被災前を上回っていました。2年後の結果を楽しみに引続き皆様と復興に取り組んで行きたいと思います。

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