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わたしの意見 ― 水野 創

1〜9月訪日外国人客、受入れ増加トップは関空―成田、羽田は2,3位でシェアは低下

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」11月27日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 

 日本政府観光局発表の1〜10月訪日外国人客は1100万人(前年比+27.1%。235万人の増加)、年間では1300万人(同+25%)前後の予想だ。



 これを出入国統計(9月分確報まで発表)でみると、1〜9月出入国外国人の増加人数は372万人、このうち関西空港が109万人でトップだ (表1)。成田空港は100万人で2位、羽田空港は56万人で3位だが、各地空港・港の増加から成田・羽田空港を併せた首都圏空港合計のシェアは48.0%に低下した(前年同期49.3%。このうち成田空港のシェアは35.7%<同37.6%>)。





 関西空港以外の増加10万人以上は那覇、福岡、新千歳、中部各空港。各地でLCC路線の拡大、新ターミナル完成(那覇)、観光拠点・情報発信の強化などを競った結果だろう。また、増加人数1万人以上をみると、空港だけでなく長崎、那覇、鹿児島、小樽港も加わっている (表2)。大型クルーズ船の寄港増加にも注目したい。

 なお、出国日本人は前年を下回っているが(観光局、1〜10月前年同期比▲3.1%)、今春、国際線発着枠が拡大された羽田空港からの出入国者は1〜9月中で109万人の増加と集中振りが際立っている(シェアは15.1%→19.8%。表3)。出入国外国人が著増した上記7空港の中で日本人も増えたのは羽田、那覇、福岡の3空港だけだ。

 訪日外国人客は今後も大幅に増加し、いずれ出国日本人を上回る。競争だけでなく連携・周遊、リピーター増加、ハブ空港機能などいろいろな視点から地域発展につなげて行きたい。国際線のほか、国内線、航空貨物も含め全体で見る必要があるのも勿論だ。

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