わたしの意見 ― 水野 創

わたしの意見 ― 水野 創

2014年東京圏人口-県庁所在地で目立つさいたま市

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2月26日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 2014暦年の千葉県人口については先に紹介したが(2月5日号)、今回は東京都、神奈川県、埼玉県と比較してみたい。

 2014年の都県別では、東京都が年間増加95千人、2015年1月1日人口前年比+0.7%と圧倒的で神奈川、埼玉両県が同16千人、+0.2%と続き、4年ぶりに増加に転じた千葉県は同6千人、+0.1%だ。

 県庁所在地別に見ると、東京23区の同86千人、+1.0%は別格として、前年比で見たさいたま市の元気のよさ(+0.6%)が目立つ。さいたま市はJR各線の利便性向上の恩恵を受けているが、3月14日のダイヤ改正の北陸新幹線金沢開業、上野東京ライン開業、埼京線・武蔵野線増発などで一段と便利になる。一方、千葉市、横浜市は県全体並の前年比伸び率である。

 この間、千葉県内で千葉市同様2千人以上実数で増加しているのが、市川、船橋、流山、柏の4市で、中でも比較的規模の小さい流山市は伸び率も高い。市川市は本八幡の再開発で弾みがついた。県内でも、上野東京ライン開業のメリットを受ける常磐線、増発される武蔵野線、京葉線沿線となる流山、柏、船橋市はさいたま市同様にその効果が期待される。

 もっとも今回のダイヤ改正では、房総方面の特急(わかしお<安房鴨川>、さざなみ<館山>、しおさい<銚子>、あやめ<鹿島神宮>)は利用者減少から大幅な減便・運転区間短縮となり、沿線地域には逆風となる。

 このように、地域の現状はそれぞれが取り組むまちづくりと共に交通インフラの動向にも大きな影響を受けている。各地でこれから本格的に取り組むことになる地方創生に向けた戦略策定に当たっては、地域づくりの基本となるインフラ変化対策(たとえば今回の事例ではJRに替わるバス、レンタカー、駐車場対策、新しい魅力創出等)も十分織り込む必要があると思う。






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