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わたしの意見 ― 水野 創

続く1都3県への人口流入 千葉県の3月中人口は4年ぶりの増加

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2015年5月8日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 

 1都3県の人口増加が続いている(図表1)。

 3月、4月は就職、進学など1年で最も人の動きが激しい時期だが、相次いで発表された3月中の状況を見ると各都県で自然動態(出生−死亡)の減少を社会動態(転入−転出)の増加が大きく上回っている。東日本大震災以降3月中の減少が続いていた千葉県も、社会動態の大幅増加を主因に4年ぶりに増加に転じるなど(図表2)、前年3月と比較し各都県とも勢いを増している。

 4月1日現在の人口を前年と比較しても全国の減少(▲0.2%)に対し、1都3県は増加基調だ(+0.4%。図表3)。千葉県の伸びは神奈川、埼玉県と並び+0.2%で市別に見ても、再開発が進む市川市(前年比増加人数県内トップ)、船橋市(4年前比増加人数県内トップ)、新線効果が続き子育て支援で名をあげている流山市の伸び率(伸び率県内トップ)など他県政令市と見劣りしない。流山市は4年前比の伸び率でも際立っている。

 これに対し、その他の道府県の前年比は▲0.4%と減少スピードが加速している(4年前比では▲1.2%)。昨年の「消滅可能性自治体」ショックから地方創生の新たな取り組みが始まり、その長期ビジョンのひとつは「東京一極集中」の是正だが、2020年東京オリンピック・パラリンピック決定以降勢いを増した流れを変えることの難しさを改めて感じる。

 なお、2011年4月1日との比較では1都3県の中で千葉県だけがまだマイナスとなっている。10月の国勢調査がどのような結果になるか引き続き気が揉める。








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