わたしの意見 ― 水野 創

わたしの意見 ― 水野 創

大きい勢いの差―国勢調査間近な県内人口動向

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2015年7月23日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 

 10月の国勢調査が2か月に迫ってきた。この5年間の人口増減は結果を見るまで分からないが、足元まで千葉県内市町村ごとの勢いの差は大きい。
 
 前回国勢調査(2010年)以降この5年間の千葉県人口を振り返ると、前半は東日本大震災やリーマンショック・超円高など厳しい環境に直面したが、2013年4月を底に、後半は回復に転じている(グラフ)。

                

 これを市町村ごとに見ると、前半、後半の組み合わせで差がみられ、その多くに、交通インフラの整備、再開発、産業の盛衰、東日本大震災の影響、など固有の背景があるように感じられる(表)。

      

@ 後半、前半以上に増加し、後半(2年2ヶ月)の増加を4倍すると、2000年から2010年の増加に匹敵する〈3市〉:流山市<つくばエクスプレス、子育て支援ブランド力>、習志野市<再開発>、木更津市<東京湾アクアライン料金引き下げ>

A 後半、前半以上に増加したが、上記には達しない〈5市〉。船橋市、柏市、千葉市、成田市、袖ケ浦市

B 前半に比べ、後半の増加が少ない〈4市〉。印西市、四街道市、白井市、鎌ケ谷市(後半は減少)

C 前半は減少したが、後半は増加し、期間全体では増加している〈2市〉。市川市(後半の増加は@の3市に匹敵)、八千代市

D 後半増加したが、期間全体では減少している〈3市〉。松戸市、浦安市、東金市

E 後半は減少幅が大きく縮小したが、2010年までの勢いは回復していない〈6市町〉。市原市、茂原市、我孫子市、富里市、一宮町。睦沢町(2010年以前より回復)

F ここに来て減少幅が拡大している〈5市町村〉。野田市、大網白里市、佐倉市、長生村、神崎町

G ほぼ同じペースで減少している<26市町>。上記以外の市町

 こうした結果とその背景は、今後の地方創生の取り組みで目指すべき方向にも重なってくると思う。


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