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わたしの意見 ― 水野 創

弱い10〜12月実質GDP、この水準だと大荒れの市場の影響も心配

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2016年2月18日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

  

 昨年10〜12月の実質GDPは前期比▲0.4%にとどまった(15日発表、1次速報)。

 消費支出は前年比でもマイナスとなり、所得が少々増えても消費ではなく貯蓄にまわしてしまう家計部門と設備投資を進める企業部門という構図は上期に比べ一段と鮮明になっている(表1)。



 この間、年初来の大荒れが続いている市場の振れ幅は一段と大きくなっている(表2)。為替相場で110円/ドル近辺と大企業製造業の2015年度の想定為替レート119円を大きく上回る円高、日経平均株価で15,000円台と2014年度末の19,206円を大きく下回る株安が長引くと、企業収益悪化と負の資産効果を通じた企業への悪循環も心配になる。



 家計の消費態度を積極化させるためには「未来への安心、安全」が必要であるが、企業マインドの慎重化は、焦点の賃上げにも影響し、その実現を一段と難しくする。

 好循環を支えるには120円前後、19,000円前後の水準はキープしてほしい。外国人旅行客や金融政策だけではなく、海外からの投資を呼び込み、未来への安心をもたらす成長戦略の加速が求められる。

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