わたしの意見 ― 水野 創

わたしの意見 ― 水野 創

勢いある千葉県の人口増加−623万人を突破

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2016年6月2日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

  

 6月1日に発表された5月1日現在の千葉県人口は初めて623万人を超えた。

 千葉県作成の月別人口推移のグラフを見ても、年度初めで移動が集中する3,4月の増加の勢いは昨年を上回り、東日本大震災前、2010(平成22)年並の勢いがある(図表1)。

           

  自然増減(出生−死亡)のマイナスを社会増減(転入−転出)のプラスが補っている(図表2)。

                 

  623万人という水準は、2012年に弊社が行った人口推計のうち、「東日本大震災の一時的な困難を克服した後、大震災前10年間並の転入超に戻ってきた」ケースに相当するが、ひょっとすると足元の勢いはそれを上回っているのかもしれない。仮に「2005年〜2010年並みの高水準の転入増加が続く」ケースでは千葉県の人口はあと10年増加する推計となっている。

  首都圏の1都4県と比較しても、別格の東京を除くと、2月に公表された昨年10月の国勢調査速報では、神奈川県、埼玉県が千葉県の伸びを上回っていたが(前回国勢調査比、各+0.9%,+0.9%,+0.1%)、5月1日現在の前年比では千葉県がわずかではあるが逆転している(図表3)。

       

  地域別特徴や背景についてはさらに分析が必要だが、インフラ整備の進展、2020年東京オリ・パラの一部競技の県内開催、インバウンド増加対応、これまで取り組んできた地方創生の効果など様々な要因が考えられる。

  首都圏の一角を占める立地のよさと強い追い風を生かし、地域の活力が一段と増すことを期待したい。

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