わたしの意見 ― 水野 創

わたしの意見 ― 水野 創

市場の動揺は続く

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2016年6月16日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

  

 日米の金融政策を決める会議が終わったが(米国FRB公開市場委員会14,15日、日銀金融政策決定会合15,16日開催)、市場の反応は一様ではない(表)。



  為替・株式市場は104円台の円高、一段の株安が進み、年末対比の日本の割負け感が解消できない(欧州の株式もここに来て下げているが、日本ほどではない)。一方、債券市場(長期金利)は各国で低下(日本はマイナス金利のマイナス幅拡大)に歯止めがかからない。この間、原油価格は40ドル台後半まで戻した水準を維持している。

  当面、23日の英国のEU離脱を問う国民投票の結果に関心が集まっているが、その後もわが国では参院選、都知事選、追加経済対策、米国では金利引き上げのタイミングに加え、秋の大統領選と日程が立て込んでおり、市場は材料に事欠かない。

  市場間の資金移動も含め振れの大きい局面が続くだろうが、選挙を控え、当面の急激な円高進行に対しては、介入の可能性があろう。

  こうした中で、国内経済は、緩やかな回復を続けているとはいえ、引き続き業種別、規模別、地域別にバラつきが大きい。

  首都圏も、人口増加の勢いは強いが、最近では、家計の消費性向低下、特に日用品関連消費の慎重化、オリンピック関連工事の遅れなど、選挙対策や政治的混乱の影響が心配な状況になっている。

  自力での戦いは、こうした環境を前提に対処する必要があると思う。

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