わたしの意見 ― 水野 創

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ピークはいつか?千葉県の将来人口推計

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2018年4月19日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 

 3月に国立社会保障・人口問題研究所が「日本の地域別将来推計人口」を公表した(30日)。

 千葉県の人口は、2015年の622万人がピークで2020年には減少に転じる推計となっている。

 一方、私共が昨年行った将来人口のピークは中位推計が2020年、上位推計が2025年、下位推計が2015年で、今回の社人研推計は、私共の下位推計に近い。

 将来人口推計は最新の国勢調査を基準に5年ごとに見直すため、最新の国勢調査の結果により変化する。

 2015年国勢調査で千葉県人口は微増だったが、東日本大震災後の人口減少と回復、2020東京オリパラ開催決定後の首都圏一極集中加速、地方創生の成果など複数の増減要因を持つ。将来推計を行うにあたって、これらの要因をどう評価するかがポイントとなる。

 2010年国勢調査後、東日本大震災後の人口ボトム(2013年4月)までは▲3.1万人(震災の影響)。その後、2015年国勢調査までに+3.8万人(震災からの回復)、さらに最近(2018年3月)までに+3.1万人(一極集中、地方創生など)。

 最近の人口は625万人で、社人研の2020年推計人口620万人を既に4.9万人上回っている。因みに当社2020年中位推計対比では▲1.4万人となる。

 自治体別にみると、両推計の差は特に都市部で大きく、私共の推計が、東京一極集中の下、若年層・
子育て世代を中心とした高い転入超傾向の継続をより大きく織り込んでいるものと考えられる。

 千葉県の将来人口推計は、2010年国勢調査に基づく作業でも上方修正されている。このときは交通インフラの整備の効果が中心だったが、今の増加要因の勢いが続けば、2020年推計ではさらに上方修正され、ピークが当社上位推計並みの2025年まで延びる可能性も出てきていると思う。



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