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わたしの意見 ― 水野 創

足下の厳しさに負けず中長期的発展を目指す
千葉県経済同友会「千葉県の30年後の将来像」追加提言


(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年8月4日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

 

 千葉県経済同友会は「千葉県の30年後の将来像〜自然災害・コロナ禍を踏まえた追加提言〜」を発表した(7月28日)。


 副題が示す通り、昨年7月の「千葉県の30年後の将来像」発表以降、千葉県発展の基礎となる「安心・安全・快適・便利」、「オリパラ」、「成田空港」、「産業立地」等を脅かす事象が続いたため、ポテンシャル発揮への疑念を解消し、今後の一層の発展を実現するために必要な取り組みをまとめたものである。


 追加提言に先駆けて同友会が行った会員アンケートでは、千葉県の30年後の将来像について引き続き「明るい」、「成長・発展を持続する社会」を展望しつつも、その割合は2018年に比べ低下した(表−A、B)。


 今回の経験は、災害対応の重要性とともに、首都圏一極集中のなかで、特に東京都一極集中のリスクを改めて認識させた。新型コロナウイルスの感染者数に象徴されるが、将来、仮に首都直下地震が発生したり、江戸川・荒川の氾濫が発生したりすれば、リスクは今回以上に高いと思う。

 

 千葉県はインフラの整備や最新技術の活用により、中長期的に、東京都一極集中のリスク回避に貢献できるはずだし、東京都との近さ、環境の豊かさ、相対的な地価の安さなどこの点に関する他県への優位性も高い。持続的に地球環境を維持するための温暖化への対応余地も大きい。


 こうした中長期展望があってもアンケート結果が慎重さを増したのは、足下の状況の厳しさにある。第2波への対応が懸念されているが、将来に向け頑張る気力、体力を維持できるよう、スピード感ある政策対応を期待したいというのも同じアンケートの結果である(表−C)。



 

(出所)表A〜C:千葉県経済同友会「千葉県の30年後の将来像〜自然災害・コロナ禍を踏まえた追加提言〜」

 

 

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