機関誌
マネジメントスクエア
マネジメントスクエア
2007年 10月号 リード
房総をゆく
千葉市花見川区・稲毛区・美浜区
新都心と文教地区を擁する一大ベッドタウン
千葉市は6つの区に分かれている。うち、花見川区・稲毛区・美浜区は東京寄りの3つの区。面積は千葉市全体の28%程度だが、人口は過半を超え、人口密度も高い。東京のベッドタウン色の濃い3つの区の歴史と現状をたどってみよう。
会社を強くする! 実践経営塾
シリーズ・環境保全に取り組む(2)
「エコ商品を開発する」
地球環境への危機感がますます高まる中、企業間取引でも、消費者行動でも「より環境に優しい製品を使おう」という機運が高まっている。各企業は、消費者や顧客企業のそうした意識変化にこたえ、環境に配慮したモノづくりやビジネスモデルに転換を図っていく必要がある。今回は、大量生産・大量消費時代のモノづくりを見直し、環境重視型商品の開発・生産に取り組む2社を紹介する。
「二代目」の挑戦
先代の無念を三代目が晴らす
株式会社石村萬盛堂代表取締役社長
石村僐悟
(株)石村萬盛堂は1905(明治38)年に創業した老舗の和菓子メーカー。
創業初期に開発した「鶴乃子」は、100年以上経った今も博多銘菓として消費者に愛され続けている。1979年、二代目を継いだ父が亡くなり、息子の石村僐悟専務が三代目の社長に就任。洋菓子ブランド「ボンサンク」を立ち上げ、本格的な焼き菓子の製造販売に注力しかつて先代が挑んで失敗した洋菓子事業を成功に導いた。
ホワイトデー(マシュマロデー)の考案者としても知られる石村社長の「創造と革新」の軌跡を追う。
企業最前線
画期的なカット理論を開発し、ダイヤモンドの常識を覆す
株式会社ほほえみブレインズ
世界で初めて3次元光学理論によるダイヤモンドカット技術を開発、従来カットよりも輝きの美しさに優れたダイヤモンドを生み出すことに成功した、(株)ほほえみブレインズ。2000年の記者発表と同時に注目を集め、04年の販売から売り上げは伸びる一方。国内での販売地歩を固めつつ、世界での特許取得を進め、ダイヤモンドの世界スタンダードを目ざす。
先駆者の着眼
ソフト開発で、アニメや漫画の制作現場を支援
株式会社セルシス
世界が注目する日本のアニメ、そして漫画。その制作現場は、いずれも手作業があたりまえの業界だった。(株)セルシスは、制作サイドに立ったソフトを開発し、市場をみずから開拓。同社が開発したソフトは、今や業界にとって必要不可欠な「インフラ」ともいえる存在だ。「コンテンツそのものではなく、制作環境の支援で人材と作品の育成に貢献したい」。同社は、世界に誇る日本のアニメ、漫画を縁の下で支えている。
チャレンジャー
過去の戯曲から未来が見える
それが僕の演出の醍醐味(だいごみ)です
関 美能留[演出家]
- 千葉という場所で演劇をやっていく。それが、最初の出発点でした。千葉で演劇活動をやっている人って、いなかったんですよ。みんな東京に出て行くから、じゃあ、俺は千葉で続けていこうと。独自の道を切り開きたかったんです。
- 大学を3年で辞め、「空白の時代」を過ごしました。21歳からの3、4年を、僕の将来はどうなるんだろうと考えながら、ひたすら本を読み、いろんな人と話をし、悶々(もんもん)として暮らした。
- 1997年に三条会を旗上げして、2001年に「ひかりごけ」で最優秀演出家賞を受賞しました。「ひかりごけ」は難解な作品だけど、演出してみてすごくおもしろかった。それまで偶発的に出くわしたことが、そこに生きていると思います。