機関誌
マネジメントスクエア

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2007年 12月号 リード

房総をゆく

船橋市
県内第2の都市が培ってきた奥行きのある総合力

県内第2の人口を擁する街。駅前再開発、京成線の高架化、大型家具店IKEAの進出、ららぽーと2のリニューアルなど、話題にこと欠かない。その活力のベースにあるのは、首都に「近からず、遠からず」という地の利と、中世以来、浮沈の波を乗り越えながら培ってきた不屈のスピリットであると見た。

会社を強くする! 実践経営塾

シリーズ・環境保全に取り組む(4)
「緑をつくる」

太陽の輻射(ふくしゃ)熱は、ビルのコンクリートや地表をおおうアスファルトに蓄(たくわ)えられ、夜間も遠赤外線となって周囲を温め続ける。都市特有のヒートアイランド現象だ。その防止・緩和には屋上緑化が有効だ。植物が日差しをさえぎり、屋上表面の温度上昇を抑えるとともに、葉から水分が蒸発し、気化熱で周囲の温度を下げる。都市部で屋上緑化の動きが広がる中、先行して屋上緑化に取り組む2社を紹介する。

「二代目」の挑戦

技は継がずに経営を継ぐ
田谷和正[株式会社田谷代表取締役社長]

㈱田谷は1964年に創業した業界最大手の美容室チェーン。現在の田谷哲哉会長が、東京オリンピック開催日の10月10日に「田谷哲哉美容室」を東京の麹町(こうじまち)にオープンしたのが始まりだ。97年の店頭公開に続き、2001年には東証一部上場を果たした。現在、「TAYA」「クレージュ・サロン・ボーテ」など、全国にコンセプトの異なる6ブランド・143店舗の直営美容室をチェーン展開している。
03年、創業者の子息で、旅行会社出身の田谷和正氏が社長に就任した。拡大路線を修正し、赤字経営からの脱却に成功した二代目が目ざす「美容室経営の新たなスタイル」とは――。

企業最前線

結婚式の新たなスタイルを提案し、急成長
株式会社ベストブライダル

邸宅にお客を招待し、新郎新婦みずからもてなしを行う欧米風の結婚式スタイル「ハウスウエディング」を、日本で初めて導入。ゲストハウスとチャペルの複合施設を全国に展開しているのが㈱ベストブライダルだ。日本で培ったノウハウを生かし、世界各地でもハウスウエディング施設を展開し、海外のブライダル市場でも注目を集めている。

チャレンジャー

好きなことばは「一期一会」。北京オリンピックでは、金メダルをねらっていきます
森田智己[水泳選手]

  • 宮城県の出身ですが、千葉県は第二の故郷。ジュニアオリンピックのときなどは、市川の研究所から辰巳の国際水泳場まで通ったものです。旧江戸川辺りの風景とかに親しみを感じます。
  • 中学のころ、人間って、なんで生きているんだろうって、ある日突然、悩んでしまった。さすがに高校時代は生きる意味には悩まなかったけれど、水泳を続けて何になるんだろうと考えた。
  • 昨年4月、100m背泳ぎで日本人初の53秒台を記録した。でも、調子が上がってきた秋に腰を痛めてしまった。人生うまくいかないけれど、それも、まあ人生だろうし、抑えろという神様からのメッセージかな、と。