機関誌
マネジメントスクエア
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2008年 3月号 リード
房総をゆく
習志野市
軍隊の街から<文教住宅都市>へ
地図で見ると、習志野市は、千葉市と船橋市という2つの大都市にサンドイッチのように挟まれていて、少し窮屈そう。約16万人の人口を擁(よう)しながら、なんとなく存在感が薄いと気にする市民もいる。だが、県内屈指の商業集積地であるJR津田沼駅北口をはじめ、市内は狭いながらも活気に満ちている。街の成り立ちと変遷(へんせん)をたどってみよう。
会社を強くする! 実践経営塾
シリーズ・地域資源を活用する(2)
「地元の伝統技術を用いる」
さまざまな工業分野において、歴史に裏打ちされた技術や製品を持つ“産地”が存在する。しかし今、これら国内産地の多くが廉価な輸入製品の攻勢や取引先の海外生産移転で岐路に立たされている。産地としての歴史が培った技術によっていかに新たな商品を開発し、需要を創造していくか。今回は、日本の代表的な産地で新製品開発に挑む2社をレポートする。
「二代目」の挑戦
“先手必勝”の理を定着させる
鎌田 真[株式会社白元代表取締役社長]
ホッカイロやアイスノン、パラゾールなどの商品で知られる大手日用品メーカーの㈱白元。最近はロングセラーの定番商品に加え、現代版湯たんぽの「ゆたぽん」やコンビニで買える酸素サプリメント「オーツーサプリ」の大ヒットで各界の注目を集めている。1923年創業の老舗企業に新しい動きをもたらしたのが、創業者の孫であり、二代目を父に持つ鎌田真社長。2006年、三代目の叔父の跡を継ぎ、39歳で白元の四代目社長に就任した。ハーバードビジネススクールでMBAを取得した理論派経営者が実践した経営改革の真髄に迫る。
企業最前線
天然素材の内装パネルを開発し、快適・健康な住まいづくりに貢献
習志野化工株式会社
建材の表面加工と工場塗装で業界トップレベルの技術力を持つ習志野化工㈱は、2002年、珪藻土(けいそうど)のパネル状建材に、白雲石を素材とする塗料で化粧した100%天然素材の内装パネル「エコナフィール」を開発した。快適・健康な住環境の素材として注目を集める自社ブランドの展開により、事業拡大を目ざす。
チャレンジャー
僕のテーマは「手から手へ――」。小さくても確実な何かを伝えたい
和田 的[陶芸家]
- 夢見ていた「ツール・ド・フランス」。高二の夏に、世界で戦うのは無理だと悟った。でも僕は、世界とつながりたかった。何かのプロになって、このフランスに帰ってくる。そう、心に決めたんです。
- 自分の表現したいものに磁器がぴったり合っていた。特に白磁は影があるから白が冴える。僕はコントラストを引き出したかった。
- 昨年の9月から3か月間、渡仏しました。十数年越しで、再び陶芸家として渡れて、本当に感慨深いものがありました。