機関誌
マネジメントスクエア

マネジメントスクエア

2008年 5月号 リード

房総をゆく

市原市・袖ケ浦市
海と川と山に育まれてきた街

市原と袖ケ浦には共通点が多い。豊かな森林、東京湾に向かって市域を貫く川、その川沿いに走るローカル線、埋立地に広がる石油化学コンビナート、かつての海岸沿いを走る房総往還――。もちろん微妙な違いもある。隣り合った2つの街の交錯する歴史をたどってみよう。

会社を強くする! 実践経営塾

シリーズ・地域資源を活用する(4)
「地域の人材を育てる」

景気回復の地方への波及の遅れなど地域間格差が顕在化している。地域を活性化するためには何が必要か。それは、地域が一丸となって優秀な人材を育てることだ。地元人材の育成こそが、地域を活性化させ、地域の競争力を高める。今回は、地域活性化への熱い思いから、地域の人材育成に新風を吹き込んでいる2人の経営者を紹介する。

「二代目」の挑戦

新たな“挑戦”に駆り立てる「事業を残す」という強い意志

本欄では、2007年1月号から08年4月号にかけ、家業を継いだ16人の「二代目」社長にお話をうかがい、その挑戦の軌跡に迫ってきた。会社を継ぐに至る経緯や先代との関係、挑戦した改革の内容はそれぞれ違う。だが、全員がみずからの能力と意志で社長の座をつかみ、改革を成し遂げた点は共通している。リスクを取って時代の変化や旧弊に立ち向かった「二代目」たちの姿を、あるべき経営者像を探る糧(かて)にしていただければ幸いである。

企業最前線

高付加価値のメッキ加工で成長
福井電化工業株式会社

メッキ加工の老舗・福井電化工業㈱は、バブル崩壊後の経営危機に際し、多品種少量生産に方針転換、顧客の要望にきめ細かく対応する高付加価値のメッキ加工で再生した。全社一丸となった新分野での技術開発と経営効率化で、同社の勢いはますます加速している。

チャレンジャー

女梯子乗りとして伝統文化の継承に尽くしたい
椿杉千聡[梯子乗り]

  • 高校時代、船橋の産業まつりで、初めて梯子乗りを見て、すぐに虜(とりこ)になりました。高い所さえ克服できれば、あの技はできるかもしれない。女の人がやったら絶対におもしろいだろうなって。
  • 大学2年の夏、千葉市鳶伝統文化保存会に入会。とにかく4つの基本技をしっかり体に覚え込ませる。梯子も人間も基本が一番というのが、親方の徹底した教えでした。
  • お客さんに喜んでもらえるのが、私にとって一番うれしい。女梯子乗りとして、伝統文化の継承に尽くしたいですね。