機関誌
マネジメントスクエア

マネジメントスクエア

2009年 1月号 リード

房総をゆく

野田市
水運としょう油で発展してきた「三角形」のまち

合併して5年半になる。かつて水運で栄えた北部の旧関宿町。しょう油で一世を風靡(ふうび)した南部の旧野田市。ともにその盛運をもたらしたのは利根川・江戸川の存在だった。さらに、県のはずれに位置し、隣県とのかかわりが深いことが、まちの歴史を特徴づけてきた。南北2つのエリアの歩みをたどってみよう。

会社を強くする! 実践経営塾

中国人観光客をねらえ

2000年 9月に中国人団体観光客に対する訪日観光ビザ発給を開始(北京、上海、広東省の3地域住民。05年7月より全土に解禁)して以来、中国人観光客は年々増加。中国本土からの年間訪日旅行客は100万人に迫りつつある。国内消費が停滞する今、その旺盛(おうせい)な消費パワーを取り込めば、観光産業をはじめ日本の産業界の新たな成長へのきっかけになる可能性も見えてきた。今回は、中国人インバウンド(海外からその国を訪れる観光客)に着目し、独自の戦略で中国人観光客の集客を図る2つのケースを紹介する。

復活のシナリオ

屈辱をバネに、逆境を好機に変える
伊藤麻美[日本電鍍工業株式会社代表取締役]

日本電鍍工業㈱は、1958年創業のめっき企業。当時のトップランナーである欧米のめっき技術をしのぐ加工法の開発に成功し、国内大手時計メーカーの加工工場に相次いで指定されたことから、急速な成長を遂げた。しかし、90年代に国内の時計メーカーは生産拠点の海外シフトを進める。時計めっきへの過度な依存と後継社長の放漫経営が、同社を倒産寸前の状態に追い込んだ。再建を託されたのは、創業者の娘で経営もめっきも素人同然の伊藤麻美社長。屈辱的な扱いを受けながらも必死に会社と社員を守り、3年で黒字化を達成した伊藤社長の復活のシナリオとは――。

企業最前線

廃電線のリサイクル技術で、圧倒的オンリーワンを目指す
三立機械工業株式会社

廃電線リサイクル処理機の製造に特化し、成長を遂げてきた三立機械工業(株)。リサイクル時代の追い風を受けて技術開発を促進、高品質製品を次々につくり上げ、売り上げが急拡大している。今後はさらにリサイクル分野を広げ、金属・樹脂リサイクル処理機のラインナップを拡充する予定だ。

チャレンジャー

「自由に吹く」のがジャズの魅力

「完璧な適当」を究めたい――。

徳田雄一郎[サックス奏者]

  • 高校1年の夏。父がジャズのレコードを急にひっぱり出してきて、生まれて初めてジャズを聴いたんです。とにかくカッコよくてしびれました。
  • 世界中からトップを目指す若者が集まっている音楽大学。最初のセッションから打ちのめされた。その日から、毎日10時間練習をして、自分のスタイルを探し求めました。
  • レーベル名は「グッドネスプラスレコード」。ちょうどそのころ、経営者の方にお会いする機会があり、自分も会社をつくろう、と踏み出した。人生ってグッドタイミングで、さまざまなヒントに出会いますね。