機関誌
マネジメントスクエア

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2009年 7月号 リード

房総をゆく

八街市・富里市
馬・落花生・スイカ――北総台地が語る2つのまちの歴史

明治の初め、北総の台地に多くの開拓民が入植したことはよく知られている。八街市と富里市は、その開墾地が核になって生まれたまちだ。だから、入植は単なる歴史のひとこまではなく、現在のまちの出発点だった。牧、開墾地、飛行場――さまざまに利用され、変遷してきた台地の歴史を中心に、2つのまちの歩みをたどってみよう。

会社を強くする! 実践経営塾

中国市場で成功する

世界経済が低迷する中、中国市場にますます熱い視線が注がれている。日本企業にとって、中国の地理的な近さやマーケット規模は大きな魅力だ。ただ、これまで多くの日本企業が進出したが、すべての企業が成功を収めているわけではない。準備不足のまま安易に進出した結果、トラブルが続出し、撤退を余儀なくされるケースも少なくない。中国市場で着実に足場を築く2社を紹介しよう。

復活のシナリオ

下請け体質を一掃した発明的経営戦略
株式会社タカギ

北九州市に本社を置く(株)タカギは、園芸散水用品や蛇口一体型浄水器などを開発から製造・販売まで一貫して行う研究開発型メーカー。1961年に“発明青年”だった髙城寿雄社長が創業し、精密な金型製作に対応できる下請け業者として発展した。しかし、事業拡大の準備を整えた矢先、オイルショックにより受注が激減。77年に和議の申請を余儀なくされた。ここから、家庭日用品の研究開発を本格化した同社は、次々にヒット商品を生み出し、2年で和議を終了。現在、180件の特許を有し、園芸散水用品で全国シェア6割を占めるほか、蛇口一体型浄水器は新築マンションの標準仕様となりつつある。発明的発想力で企業再建を果たした髙城社長の経営戦略とは――。

企業最前線

接客サービスと食材の質で急成長する外食チェーン
株式会社坂東太郎

北関東を中心に和食レストラン「ばんどう太郎」、とんかつ専門店「かつ太郎」など62店舗を展開する坂東太郎。接客サービスと食材の質を徹底追求し、リピーターは年を追うごとに拡大。外食チェーンの新たな旗手として注目を集めている。

チャレンジャー

現状に満足せずさらに強さを追求していきたい
粟生隆寛[プロボクサー・WBC世界フェザー級チャンピオン]

  • ボクシングを始めたきっかけはおやじです。とても厳しい人で悪さをすればぶん殴られた。「世界チャンピオン」は親子共通の夢でした。
  • 習志野高校では前人未到の6冠を達成。高校のモットーである「雑草の如(ごと)く逞(たくま)しく」の精神は今も生きています。
  • 念願の世界チャンピオンに。でも自分が目指すところには全然、到達していません。もっともっと「強さ」を追求していきたいです。