機関誌
マネジメントスクエア

マネジメントスクエア

2009年 10月号 リード

ちば ビッグプロジェクト

房総捕鯨
房総捕鯨400年の礎を築いた安房勝山の「醍醐組」

「鯨のたれ」を好物にしている方も少なくないだろう。どこにでもあるものではなく、安房一帯で受け継がれた独特の食文化だ。そのもとになる鯨漁は、いつ、どのように始まり、どんなふうに行われていたのだろうか。安房に確立した捕鯨経営システムを追い、現代に至る流れを概観する。

企業最前線

障害者雇用で注目を集めるリサイクル事業の先駆け
株式会社イサカエンタープライズ

ビンやカン、ペットボトルなどの飲料容器に特化したリサイクル事業で、県内トップの処理量を誇るイサカエンタープライズ。顧客満足度の高いリサイクル事業で右肩上がりの成長を堅持。さらに障害者雇用を積極的に推進する社会貢献企業としても熱い注目を集めている。

復活のシナリオ

斜陽産業で儲かるシステムをつくる
株式会社キツタカ代表取締役橘髙勝人

市場の縮小が進み、業者の廃業が相次ぐ斜陽産業の畳業界で、年商30億円強を誇る(株)キツタカ。先代の父親が創業した町の畳屋を継いだ橘髙勝人社長が法人化し、大手ゼネコンからの大量受注獲得によって売り上げを倍々ゲームで伸ばした。だが、利益を無視した売上至上主義の経営が資金繰りを悪化させ、倒産一歩手前の事態を招く。利益重視の経営に転換した橘髙社長は、数年をかけて賃貸住宅の畳の表替えに特化する体制に移行し、「儲(もう)かる」企業に復活させた。さらに畳屋からリフォーム業者の役に立つ会社へと進化させた橘髙社長の次の一手とは――。

会社を強くする! 実践経営塾

試供品で顧客を広げる

試供品は「お試し」「サンプル」などとも呼ばれるが、消費者にとってはありがたい存在だ。その商品ならではの良さを直接確認できるからだ。そして、商品に満足すれば固定ファンとなる。続々と新商品が登場し、自社商品が類似商品の中に埋没しかねない現在、消費者にダイレクトに訴求できる試供品は、有効な販売手法といえるだろう。今回は、試供品配布で成長する化粧品メーカーと、新たな発想で試供品配布を支援するネット企業を紹介する。

チャレンジャー

佐藤信太郎[写真家]
大都会を歩いていると出くわす日常と非日常の境界線……。それを撮り続けていきたい

  • 小学校から高校まで写真とはまったく無縁の生活。10歳代の終わりころ、世界中を旅して生活できたらいいな……と考え、写真家を志すことに。
  • 趣味と作品の境界はテーマを持つこと。通信社に入社した後は、カメラを持って夜の街を放浪。大都会の風景の「密度」に無性に魅かれます。
  • 非常階段から見ると、見なれたはずの東京の「裏の顔」が見えてきます。自分が生きている間はずっと、東京という街の変遷を撮り続けていきたいです。