機関誌
マネジメントスクエア

マネジメントスクエア

2010年 9月号 リード

ちば ビッグプロジェクト

印旛沼の開発
3世紀にわたる「あばれ沼」との闘い

印旛沼は、利根川から東京湾まで続くひとつながりの一大水域の中心だ。農業用水だけでなく、京葉工業地帯の工業用水の源としても貴重な存在になっている。印旛沼が今のような形になる以前、工事は何度も繰り返され、そのたび中止に追い込まれた。開発を巡る長い歴史の曲折をたどってみよう。

企業最前線

自然との共生を目指す人気上昇中のテーマパーク
明和興産株式会社 東京ドイツ村事業部

2001年にオープンした東京ドイツ村は、季節ごとに移り変わる花畑や、子どもが裸足で遊べる広い芝生など、自然との共生をテーマにした取り組みが注目されている。秋・冬・雨季などオフシーズンの弱点を徐々に克服し、着実に来園者数を伸ばしてきた。今後は地元農家との連携を強化し、農産物の直売にも注力する。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

強力なリーダーシップで、若手社員を魅了する塗装業界の“風雲児”
小笹公也[株式会社オンテックス代表取締役会長兼CEO]

「製・販・装一元管理システム」で塗装業界に風穴を空けるオンテックス。中学卒業後、この道に進んだ小笹公也会長は、現場での数々の試練に遭遇しながらみずからのリーダーシップを磨いてきた。一気呵成(いっきかせい)に事業を立ち上げていくパワーと若手社員を魅了してやまないリーダーとしての率先力を学ぶ。

会社を強くする! 実践経営塾

“地産地消”で地域に貢献

地域経済の活性化が大きな課題となっている。推進すべきは“地産地消”だ。地産地消とは、文字どおり「地域で生産されたものを地元で消費すること」。だが、単に地域内消費の拡大ということだけでなく、互いの顔が見える密なコミュニケーションの中で生み出された製品は、他地域の消費者にとっても安全・安心感を与える。加えて、地域内での生産・消費は、物流でのCO削減など環境面にも貢献する。今回は、地産地消に取り組む2つのケースを紹介しよう。

チャレンジャー

看護師から「クリニクラウン」に転身。入院中の子どもたちに笑顔を届けたい
佐々木 舞[クリニクラウン]

  • 幼いころから「夢は看護師」。15年近くナースとして病院勤務や在宅医療にかかわり、経験を積んでいきました。そんなときに出会ったのが、クリニクラウンという存在でした。
  • オーディション、養成トレーニング、病院での臨床研修……。厳しい審査を経て国内8人目のクリニクラウンに。
  • 制約の多い入院生活。だからこそ子どもらしい姿に戻れる時間を。子どもに寄り添って活動していきたいです。