機関誌
マネジメントスクエア

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2011年 9月号 リード

ちばぎん総合研究所 第1回震災復興セミナー

【対談】新しい日本の創生――東日本大震災からの復興
新野幸次郎[財団法人神戸都市問題研究所理事長]×水野 創[株式会社ちばぎん総合研究所取締役社長]

いまだに震災からの復興の具体策が見えてこない。国、行政、そして民間はどのようにして、この問題に臨んでいったらよいのか。阪神・淡路大震災後に都市再生戦略策定懇話会座長を務めた新野幸次郎氏と当社・社長の水野創が対談した。

【講演】日本列島改造の視点が必要な復興策
新野幸次郎[財団法人神戸都市問題研究所理事長]

単なる安全・安心な地域づくりだけに復興策をとどめてはいけない。どこに工場設備を集積させていくかなど、日本の国土政策として考えていく必要がある。また、将来ビジョンを描いていくためには、シンクタンクの機能をフルに活用していくこともポイントになるだろう。

ちば歴史事件簿――そのとき、何が起こったか

国府台合戦
里見氏の興亡と房総の戦国時代

16世紀、千葉氏に替わって房総半島の主役に躍り出たのは里見氏だった。すい星のように現れ、短い間に歴史から消えていった里見氏のことは『南総里見八犬伝』や多くの軍記物によって広く知られてきた。近年、その虚実を含め、里見氏についての研究が急速に進んでいる。房総最大の戦闘となった国府台(こうのだい)合戦を中心に、里見氏と房総の戦国時代をたどってみよう。

企業最前線

シニアが元気に暮らせる、シニアのための街をつくる
株式会社スマートコミュニティ

クラブハウスを中心とした多くの交流スペースを備え、住まいと遊びの機能を一体化した「スマートコミュニティ稲毛」。シニア世代が元気に暮らせる街づくりをコンセプトにした日本初のプロジェクトである。会員の住宅棟となる「スマートヴィレッジ稲毛」は、2009年9月から50歳以上のシニアを対象に分譲を開始、1,000人規模のコミュニティを目指している。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

「余命3か月」を自身に突き付けることで下す「魂」の決断
大久保秀夫[株式会社フォーバル代表取締役会長]

リーダーたるもの、いつ、いかなるときも決断を迫られる。その決断の内容いかんによっては、会社を危機に陥れることもありうる。ではどうしたら、正しい決断を下すことができるのか。数々の修羅場をくぐり抜けてきたフォーバルの大久保秀夫会長は、魂を基準にした決断を大切にしている。その決断を下すためには、「余命3か月」という設定を行うという。

会社を強くする! 実践経営塾

消費者向け商品で販路を広げる

下請けやメーカー向け商品で発展してきた中小製造業は多い。だが、そうした企業が消費者向け最終商品の開発に取り組むケースが増えている。自社技術を生かした商品を開発し、独自展開すれば、厳しい需要変化への対応力が増す。また、ヒット商品となれば、自社を次の成長へと誘(いざな)う原動力にもなる。もちろん、販路開拓など課題は多いが、自社製品の開発で新たな展開に挑むメーカー2社を紹介しよう。

チャレンジャー

安達 充[ソングレターアーティスト]
ひとりの思いを伝えるために世界でたったひとつの歌をつくる

  • 鎌ケ谷で過ごした青春時代。好きだった女の子に思いを伝えたいと始めた作詞作曲。やがて人の思いを代弁する歌づくりに……。
  • 紆余曲折を経て、たどりついた音楽の道。どうしたら聞く人の心に届くだろうか?その答えは「ひとりのためにつくる」でした。
  • 東日本大震災後、福島で開いたコンサートが、ソングレターの原点をもう1度教えてくれた。歌がきっかけとなって、心が通う世界をつくりたい。