機関誌
マネジメントスクエア

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2012年 6月号 リード

ちば歴史事件簿――そのとき、何が起こったか

利根川の大洪水
繰り返された災厄の歴史

「世界第一級の河川」(大熊孝氏)ともいわれる利根川は、房総の農業用水、工業用水、飲料水をまかなっているだけではなく、東京都の飲料水の大部分も支えている。かつては日本の水運の大動脈でもあった。しかし、その一方、利根川は氾濫(はんらん)を繰り返し、人々の暮らしを破壊する存在でもあった。近代以降、もっとも大きかったとされる1910(明治43)年の大洪水を中心に、利根川の洪水の歴史をたどってみる。

企業最前線

顧客のブランドを加工技術で支える技能者集団
赤星工業株式会社

「AKAインサイド」を合いことばに、細心の注意力と最高の技術力で、受託先から絶大な信頼を寄せられているのが赤星工業(株)だ。多くのプラントメーカーや製造設備メーカーから「あそこなら安心」と太鼓判を押されている。昨年、同社はこれまで技術的にもコスト的にも困難といわれていたアルミ厚板のプラズマ溶接の実用化を目指し、またもや注目を集めている。

牧場のライブ感で集客。50周年を迎えた人気のテーマパーク
株式会社マザー牧場

恵まれた自然環境や牧場のライブ感を持ち味に、観光牧場という新たなジャンルを切り開き、千葉県民をはじめ首都圏の数多くの人々に親しまれてきたマザー牧場が、今年の2月に50周年を迎えた。牧場でのさまざまな新企画を投入しながら、近年は首都圏でブランドショップを展開、半世紀を経て、マザー牧場の事業はますます充実している。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

ホームランは難しくとも、1日1%の改善は誰にでもできる
小森伸昭[アニコムホールディングス株式会社代表取締役社長]

今ではペットの飼い主に広く知られるようになったペット保険。アニコムホールディングスがスタートした2000年当時はその存在はほとんど知られておらず、募集開始の翌月には会社の「解散宣言」を行うような状況だった。それからというもの、小森社長は「商いは飽きない」ということばを胸に刻み、日々改善を積み重ねながら業界トップの地位を築き上げた。

会社を強くする! 実践経営塾

ねらいは“ママ”。新サービスで需要を取り込む

1人の日本女性が一生のうちに産む子どもの数は1.39人(2010年)。人口減少が社会の活力を失わせると不安視する声も多い。だが、少子化が進む背景には、若い世代が子どもを産みたくても産みにくい事情がある。なかでも支援を必要としているのは、子育て世代のママたちだ。彼女たちが必要としているものを知れば、社会に潜んでいる多くのニーズを発掘できるはずだ。マンションとリゾートホテルという2つの事例から、新たなサービスの可能性を探ってみる。

チャレンジャー

「ジャズ」という言語を使って、自分自身をアウトプットしたい
田中裕一[ギタリスト、作曲家]

  • 厳しい父の目を盗んで、14歳で音楽を始めた。ギターがうまいだけではなく、オリジナル曲をつくることを最初から目指していた。
  • ロックバンドで活躍し、ジャズなんて興味がなかった。でも最後に行き着いたのは、ジャズギターの技術を徹底的に習得する道。
  • ギターを習い始めてすぐ自分もギター教室を開いた。音楽で生きる覚悟を決め、技術を磨くとともに自分の表現を模索中。