機関誌
マネジメントスクエア

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2012年 7月号 リード

ちば歴史事件簿――そのとき、何が起こったか

安房を襲った関東大震災
観光のまちの壊滅と復興

関東大震災は、関東一円におびただしい被害をもたらした。死者・行方不明者10万5,000人、住家の全壊11万棟、焼失21万2,000棟――数字を見るだけで息苦しくなってくるほどだ。千葉県では、死者・行方不明者1,346人、全壊1万3,767棟。その大部分は安房(あわ)地方の被災だった。地震は安房をどのように襲ったのか。救援や復興はどのように行われたのかを追ってみる。

企業最前線

さらなる発展を目指し、「安心・安全な水」の宅配事業に進出
ジャパンフーズ株式会社

夏を迎え、清涼飲料を口にする方も多いことだろう。約5兆円(2010年)といわれるこの巨大市場を支えるのが、飲料受託生産(OEM)メーカーだ。この分野において、抜群の技術力により、大手ビール系メーカーをはじめ、多くの受託先から絶大な信頼を獲得しているのがジャパンフーズ(株)。同社がさらなる発展を目指し、新たな歩みを開始した。

介護分野に進出、今後は施設の複合的展開へ
株式会社さんわケアサービス

経営が逼迫(ひっぱく)したケアハウスの運営を引き継ぎ、2007(平成19)年に設立されたのが、(株)さんわケアサービス。入居者目線に立った施設改修や介護サービス、地域密着型の運営で事業を安定化させた。今後は複合施設となる高齢者専用賃貸住宅(高専賃)、住宅型有料老人ホーム、グループホーム、デイサービスなど、複数の施設展開を目指している。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

「ダイヤ最適化システム」の導入で、「事業」と「改善過程」の見える化を実現
谷島 賢[イーグルバス株式会社代表取締役社長]

全国の路線バス事業者のうち75%が赤字といわれる。そうした厳しい状況の中で異彩を放っているのが「蔵の町」として知られる埼玉県川越市を拠点にしているイーグルバスだ。ブラックボックス化していた路線バスの「事業の見える化」と「改善過程の見える化」を推し進めることで、谷島賢社長は利用者の増加と収支の改善の両立を実現した。

会社を強くする! 実践経営塾

価格競争に与(くみ)せず、品ぞろえで勝負する

デフレの時代が長引く中、安売りをしなければ他社との競争に勝てないと考えがちだ。だが、無理をして収益が確保できないような価格を設定すれば、結局は消耗戦に突入してしまう。先の見えない価格競争に陥らないためには、顧客を引きつける強みを持つ必要がある。その1つとなるのが、“品ぞろえの魅力”だ。品ぞろえを武器に、ビジネスの拡大につなげている2つの小売業の事例を紹介する。

チャレンジャー

ユニークな設定を考えるのが大好き。「驚き」のある作品を書いていきたい
青柳碧人[小説家]

  • 小学校6年生で芥川龍之介に出会って本が大好きに。明治以降の文学作品を片っ端から読破。
  • クイズに明け暮れた青春時代を経て、第1作目を執筆。しかしすぐには評価を得られず塾講師に。
  • 28歳で念願のデビュー。物語設定の奇抜さとキャラクター造形を武器に、読者をアッと言わせる小説を書き続けたい。