機関誌
マネジメントスクエア

マネジメントスクエア

2012年 8月号 リード

ちば歴史事件簿――そのとき、何が起こったか

軍郷への道
軍隊と結び付いた房総のまち

「軍郷」とも、「軍都」とも称される。軍隊や軍の施設が、住民の暮らしと密接に結びついていたまちのことだ。千葉県では、柏・松戸・市川・習志野・千葉・四街道・佐倉・木更津・館山が軍郷と呼ばれることが多い。実はその数は日本で最多だ。軍郷がどのように形成されていったのか、いくつかのエリアごとに追ってみよう。

企業最前線

太陽光発電システムで飛躍。日本のメガソーラー時代を切り拓く
株式会社ウエストホールディングス

住宅のリフォーム・メンテナンス事業をベースに、太陽光発電システムの施工・販売へ進出。再生可能エネルギーへの期待が高まる中、補助金制度などの追い風を受け、太陽光発電システムの施工・販売で国内最大手に伸長したのが、ウエストホールディングスだ。現在、全国各地の自治体と連携し、メガソーラー(大規模太陽光発電所)の開設を積極的に展開している。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

仕事を任せることで、人は成長し自身の足で歩み出す
渡邊智惠子[株式会社アバンティ代表取締役]

お肌が敏感な女性や赤ちゃんに人気のある、農薬や肥料など厳格な基準で栽培されたオーガニックコットンの製品。そのオーガニックコットンの輸入・販売を日本で初めて行ったのが、アバンティの渡邊智惠子社長その人である。学生の頃から会社を経営することが夢だった渡邊社長は、33歳のときに念願の社長となる。その経験から、仕事を任せてもらうことで人は育つと確信する。

会社を強くする! 実践経営塾

「高級志向」でハートをつかむ

自分が好きな分野では、欲しいものに対して出費を惜しまなくなるものだ。当初はありふれたものでも満足するが、やがて高価でも良いものを手にしたくなる。高級品がいつの時代でも売れ続ける理由がここにある。こうした“通”が欲しがるものをいかにして提供するか。そこを追求すると、とおり一遍(いっぺん)の市場調査ではわからない新たな市場が見えてくる。洋酒とガーデニングという分野で「高級志向」を追求する2例を紹介する。

チャレンジャー

ここに来るまで遠回りしたから、気持ちはブレない。感性をくすぐる彫刻をつくり続ける
伊藤哲一[彫刻家]

  • 動物や花を描くのが好きだった幼少時代。高校に入ってから本気で藝大受験を意識するように。
  • 合格までの遠い道のり。でもその時間こそが、なぜ彫刻をやりたいのか自分自身に問う機会だった。卒業後は彫刻ひとすじに。
  • 釣りをして、魚を捌(さば)き、美術館で刺激を受けて、後は石を彫り続ける。自然豊かな館山での生活から、自分らしい作品を生み出したい。