機関誌
マネジメントスクエア

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2013年 3月号 リード

千葉県の水・陸・空路 発展ものがたり

近世の利根川水運
産業を興し、発展させた物流の大動脈

近世当時、世界最大の人口を誇ったといわれる大都市・江戸。その人々の日々の生活を支えるためには、食料はもちろん、膨大な物資が必要だった。その輸送を担っていたのが利根川である。利根川水運から見た、拡大していく関東市場のダイナミズムとはいかなるものだったのかを見ていこう。

企業最前線

味のよさと顧客目線の販売で、地域に親しまれる「菜の花たまご」
株式会社菜の花エッグ

鶏卵の生産者が共同で会社を立ち上げ、卵の安全性・品質向上を追求。農協への出荷だけでなく、みずから販路を開拓、地元スーパーや小売店を中心に直送・直販体制を拡大してきた。さらに卵料理のレシピを添えるなど、徹底した顧客(消費者)目線で、「菜の花たまご」のブランド力向上に取り組んでいる。

フリーペーパーの特性を活用して、地域活性化に新しい風を吹き込む
株式会社オニオン新聞社

電通が発行する『日本の広告費』2011年版によると、11年の総広告費は約5兆7,100億円。このうちフリーペーパー・フリーマガジンは約2,550億円で全体の4.5%を占め、雑誌広告を上回った。また、日本生活情報紙協会によると、06年時点で、媒体発行社は全国で約1,300社、千葉県内でも40社が、70紙・誌を発行し、各社がしのぎをけずっている。そうした中で2ケタ成長を続けているのが千葉市のオニオン新聞社だ。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

人脈は無形の財産。話を聞くことからそれは生まれる
塚本 勲[加賀電子株式会社代表取締役会長]

1968(昭和43)年、東京・秋葉原で創業した電子部品商社の加賀電子。半導体、アミューズメント関係にまで事業領域を広げ、2013(平成25)年3月期の売上高は2,300億円に達する見通しとなっている。ここまで会社を大きく成長させることができたのも、創業者である塚本勲会長のお客様や部下の声に丹念に耳を傾ける類(たぐい)まれな「聞く力」があればこそだ。

会社を強くする! 実践経営塾

市場縮小に打ち勝つ

「時代が変わったのだから、こんな仕事は流行(はや)らない」「業界の仲間も皆売り上げを減らしているのだからしかたがない」。こんなふうに、業績停滞をあきらめてしまってはいないだろうか。市場が縮小しているときに、今までと同じことだけを続けていれば、自社も衰退していってしまう。いかにしてそこから抜け出すかを考え、実行する必要がある。豆腐づくりと左官業という伝統的な業種で、成長を続けている2つの会社を紹介する。

チャレンジャー

毎日、全力で空手と向き合う。その先に日本一がありました
根本敬介[空手家]

  • 空手一家の4男坊。物心がついたときには父の道場の片隅で、兄のまねをしていました。
  • 厳しい修行期間を経て憧(あこが)れの指導員に。でも実はそこからが本当の闘いでした。
  • 悩んで悩んで、逃げない心にたどりつきました。夢は世界一です。