機関誌
マネジメントスクエア

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2013年 8月号 リード

千葉県の水・陸・空路 発展ものがたり

千葉港
日本最大規模の工業港

近代的な港湾は、貿易立国の日本にとって重要なインフラストラクチャーだ。東京湾に面した工業港湾である千葉港もその1つ。全国屈指の京葉工業地帯を背景に大きく発展してきた、その歴史をたどってみよう。

企業最前線

多品種小ロットの生産力で多様な顧客ニーズに対応
大髙醤油株式会社

「フジトラ」のブランド名で知られ、200年の歴史を有する大髙醤油(しょうゆ)。伝統を引き継ぐしょう油づくりに加え、1970年代後半からしょう油ベースの加工品の製造をスタートし、多品種小ロット生産で数多くの顧客を獲得する。さらに中国でも製造を開始、今後は東アジアをマーケットとした事業も展開していく予定だ。一方で、地元農産品を用いた新たなみやげ品の開発で地域経済の活性化にも貢献している。

温泉旅館の展開で、東日本大震災の被災者に憩いと仕事の場を提供
株式会社インシュランス

東日本大震災の被災者は格安で宿泊でき、スタッフとしても積極採用する――柏市の不動産賃貸業、(株)インシュランスが始めた温泉旅館が注目されている。今後も同様のコンセプトの温泉旅館事業を、被災地も含めた東日本エリアで急ピッチに拡大し、震災復興に役立つ新しいビジネスモデルを構築したい考えだ。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

「視覚」「聴覚」「触覚」に訴える販売で、リピーターを確保
井元憲生[株式会社バリュープランニング代表取締役社長]

ミラクルストレッチパンツ「B-Three(ビースリー)」を看板商品とする(株)バリュープランニングは、創業から19期連続で増収増益を達成。良い商品を開発して提供することはもちろんのこと、創業者である井元憲生社長は、お客様の「視覚」「聴覚」「触覚」の3感に訴える販売で、100万人ものリピート客の確保を目指している。

会社を強くする! 実践経営塾

“提案力”を武器に、成長分野へ積極参入

中国だけではなく「チャイナ・プラス・ワン」と呼ばれるASEAN諸国などに生産拠点が移転し、仕事が減少、さらに厳しいコスト競争にさらされている中小企業も少なくない。待っていれば仕事が来たのは過去のこと。中小企業も、成長分野を見極めて、その分野に積極的に乗り出す時代になった。1度は倒産の危機に直面しながら、自社の“提案力”を武器に、新たな顧客を掘り起こして立ち直った2つの「町工場」の例を紹介する。

チャレンジャー

イタリアで学んだ安全でおいしい食材。野菜本来の味、色、香りを伝えたい
鳥海将彦[シェフ]

  • ティラミスやパンナコッタが好きだった少年。料理人を目指した際、イタリア料理店での修業を迷わず選択した。
  • 1日100食以上のスパゲティを茹(ゆ)でていた過酷な修業時代。本場に渡る日を夢見て、ひたすら奮闘した。
  • ミラノで出会った安全な食材という概念。野菜が持つ鮮やかな色とナチュラルな味わいを引き立てる料理を目指す。