機関誌
マネジメントスクエア
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2013年 12月号 リード
千葉県の水・陸・空路 発展ものがたり
千葉県の発展を支える交通インフラ整備
千葉県は、首都圏に立地していながら豊かな自然を持ち、公共交通網やニュータウンなど大規模な開発もあって、人口は約3割増加するとともに、経済規模(県内総生産)は約2.5倍に拡大するなど、この30年間で大きな発展を遂げてきた。特に、交通インフラは、当初の人口増に伴う需要の拡大に対応してきただけでなく、今では地域発展の要(かなめ)として、重要な役割を果たしている。今後は、アベノミクス後の景気の上昇トレンド(国際交流も増加)や、オリンピックによる景気回復の加速も期待される。県内では、都市部と郡部の2極化が急速に進んでいるが、これを抑制させる意味でも、交通インフラの整備はますます重要になってくる。千葉県経済が、オリンピックを迎える2020年までにとどまらず、その後も持続的な成長を遂げるためには、どのような条件が必要になってくるのだろうか。ここでは特に、当シリーズで見てきた交通インフラ(公共交通網)整備に焦点を当て、県内における現在の開発ポテンシャルや今後の事業計画などを考慮し、千葉県の将来像を展望してみたい。
企業最前線
万全のメンテナンスで信頼を深め、安定成長を続ける監視カメラシステムメーカー
株式会社I.T.Aシステム
1991(平成3)年、監視カメラシステムの製造・販売事業をスタート、顧客の最大の要望だった販売後のメンテナンス体制を充実させ、信頼を深めて新規顧客を拡大した。さらにスマートフォンやタブレットを活用した国内初の新システム開発で、成田空港など新たな分野の顧客を開拓、創業から22年間、全期黒字の安定経営を続けている。
セキュリティUSB業界の第一人者。DMの物流一括代行業にも参入
イーディーコントライブ株式会社
情報システムのセキュリティビジネスにおける先発企業として知られるイーディーコントライブ(株)。昨年9月に新日本アルク工業グループ入りを果たし、主力である業務用セキュリティUSB事業に加え、DMの物流一括代行サービスをスタートするなど、新たな成長戦略も打ち出している。
創業社長のことば――わたしのリーダー論
異色の内製化システムで、右肩上がりの成長を遂げる
秋元久雄[株式会社平成建設代表取締役社長]
中堅・中小企業は、大企業が決して踏み込まないニッチの分野で勝負しないと生き残ってはいけない──。どの業界においても当てはまるといわれる法則だ。静岡・沼津を拠点とする(株)平成建設の秋元久雄社長は、「日本一の大工集団のいる、日本一の建設会社」をつくることで、他社にはまねのできないビジネスモデルを構築してきた。
会社を強くする! 実践経営塾
ナショナルブランドに挑む
家電のようなコンシューマー向け製品は、大量生産されるナショナルブランド品というイメージが強い。だが、情報提供や物流のためのインフラが整ったことで、中小規模のメーカーも存在感を発揮できる分野になってきた。むろん、巨大なナショナルブランドに挑むのはたやすいことではない。いかにみずからの強みを生かすかがポイントだ。企画販売カを高めてヒット商品を出している家電メーカーと、技術力を武器に、ほかにはない携帯電話をつくり続ける通信機器メーカーの2社を紹介する。
チャレンジャー
励ましてくれた人のためにも、自分の道を堂々と進みたい
中村 愛[ハープ奏者]
- 母のスパルタ教育でピアノが大嫌いに。小学校6年生のとき、代わりに始めたのがハープでした。
- 将来が見えなかったとき、出会った大切な人。「独特の音楽観がある」。そのひと言に救われて、ソリストを目指す。
- リサイタル成功の裏で経験した大きな別れ。でももう迷いません。自分の音色を追求し、走り続けます。