機関誌
マネジメントスクエア

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2014年 7月号 リード

ちば産業発達史

観光
潮流が変化・多様化する中、一貫して増加した県内観光客

成田山参詣(さんけい)や海水浴に始まった近代における千葉の観光は、交通網の整備や東京ディズニーリゾートの登場で飛躍的に発展、観光入込客数は右肩上がりの拡大を続けてきた。少子高齢化の時代に入った現在、観光地としての魅力をさらに高め、国内外からの交流人口を増やすために、新たな観光資源の開発や交通アクセス、受入体制の整備を推進中だ。

企業最前線

患者の立場に徹した肛門病治療で信頼を拡大
医療法人社団悠啓会 いまにし医院(肛門科・胃腸科)

1989(平成元)年の開院以来、肛門病(痔)患者の診断から手術、術後のケアに至るまで、きめ細かなコミュニケーションと、極力「切らずに治す」ことを目指した患者のQOL(生活の質、Quality of Life)に配慮した治療を実践し、連日数多くの患者が通院する。院長・副院長の夫婦二人三脚での対応は、女性患者からも圧倒的な支持を得ている。

中国に生産拠点を設け、廃プラの回収から再生までの一貫体制を構築
大明貿易株式会社

プラスチック廃材(廃プラ)の多くが、日本から中国へ輸出されている。その輸出入から再生・加工・販売までを手がける大明貿易は、中国に再生プラスチックの生産拠点を持ち、廃プラの回収から再生までのトレーサビリティ(流通ルートが追跡可能な状態)が可能な日本で唯一の企業だ。今後は、CSR(企業の社会的責任)を重視する大企業との取り引きに加え、自治体からの廃プラ回収委託事業の獲得もねらう。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

できるかできないかではなく、やるかやらないかを考えよう
野坂英吾[株式会社トレジャー・ファクトリー代表取締役社長]

衣料、家電、日用品などのリサイクル品を扱うリユースショップを、首都圏を中心に75店舗展開するトレジャー・ファクトリーの野坂英吾社長は、100kmものウルトラマラソンを完走するアスリートでもある。マラソンと企業経営には相通じるところがあり、1つひとつ、目の前の目標を達成していくプロセスを経ることで、大きな目標に到達できるようになるのだという。

会社を強くする! 実践経営塾

“女子発想”でヒット商品を生む

女性ユーザーが中心となる商品の開発を、女性社員に任せて成功させたという話を聞くことが多い。確かに同性であることで、利用者の感覚や要望は理解しやすいはずだ。だが、ただ女性を集めればうまくいくというものではない。特に人的資源が限られる中小企業では、性急に成果を求め、失敗してしまうおそれもある。アイデアが出るように、活動しやすい環境をつくることがヒット商品を生む近道だ。それを実証する2つのケースを紹介する。

チャレンジャー

ギターを愛する人を喜ばせるため1本1本に精一杯の思いを込める
南部暁生[ギター製作家]

  • 「これでまた生きていける」。被災者のそのひと言が、ギターをつくる意味をあらためて教えてくれました。
  • 工作、恐竜、ギター、化石……。好きなものを追いかけて大学で地学を勉強し、その後ギターの専門学校へ。
  • 宮城県蔵王町の工房で、1本ずつ製作しては、お客様に届ける日々。この道を追求していきます。