機関誌
マネジメントスクエア

マネジメントスクエア

2014年 11月号 リード

ちば産業発達史

林業
生産力の向上・拡大から、公益的機能の保全・活用へ

江戸時代より、房総の林業は、首都を支える森林資源の一大供給地だった。それは特産であるサンブスギをはじめとする木材だけでなく、薪炭(しんたん)といった、都市の生活や産業を支えるエネルギー源の供給地でもあった。戦後の全国的な林業衰退のトレンドは、千葉県も無縁ではなかったが、その状況下で、県では新たな視点から、森林振興策を推進している。

企業最前線

オフィス機器の販売で事業拡大。環境関連で大きく伸びる
株式会社エフティコミュニケーションズ

全国ネットのメンテナンス網を強みに、ビジネスホンやOA機器の販売、インターネット関連サービスで事業を拡大しているのが(株)エフティコミュニケーションズ。2003年にはJASDAQに上場。東日本大震災をきっかけに、環境商材の販売にも注力し、好調なLED照明販売に加え、13年からはエアコンの自然冷媒ガスの販売に着手した。さらにスマートフォンの決済サービスや中古車個人販売サイトの運営など、新事業にも意欲的に取り組んでいる。

ノロウイルスを撃退する、柿渋の消毒剤で脚光を浴びる
アルタン株式会社

食中毒の原因として、冬場に猛威を振るうノロウイルス。このノロウイルスを99%消滅させるという柿渋入り抗ウイルス剤(食品添加物)がある。アルタン(株)の「アルタンノロエース」だ。鳥インフルエンザやポリオ、コクサッキーウイルスにも有効で、同社は食品工場や飲食店のほか、介護施設や保育施設への拡販も図り、海外展開も視野に入れている。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

どんな局面でも、志を失ってはならない
平野正明[株式会社政印山金水産代表取締役]

現在は手広く事業を展開している創業社長であっても、1度や2度は経営危機に直面した経験を持っているものである。「鯛の上総(かずさ)むし」で数々の美食家たちの舌をうならせている(株)政印(まさじるし)山金水産だが、平野正明社長にとってもそれは同じ。幾度となく訪れた窮地から脱せたのは、「先義後利栄(せんぎごりえい)」「従流志不変(じゅうりゅうしふへん)」という教えがあったからだという。

会社を強くする! 実践経営塾

“おひとりさま市場”をねらえ

厚生労働省の「国民生活基礎調査」によれば、2013年に単独世帯が26.5%に達し、夫婦のみの世帯と合わせると、ほぼ半分を占めるようになった。両親と子ども2人が標準世帯という時代は、すでに過去のものとなった。だが、消費者向けのビジネスモデルや商品開発の方向性を切り換えられない会社が少なくない。今回は“おひとりさま市場”に注目し、新たな展望を見いだした2社の事例を紹介する。

チャレンジャー

風船から生み出される作品で人と人とを結び付けたい
大悟[バルーンアーティスト]

  • ひたすらバスケットボールに打ち込んだ青春時代。目標を見失ったときに、風船との出会いがあった。
  • バルーンと向き合っていると、徹夜なんてあたりまえ。そこまで熱中できることに出会えて幸せだと思う。
  • 人を笑顔にする力、人と人とをつなげる力。いろいろな力を持つバルーンを、もっと広めていきたい。