機関誌
マネジメントスクエア

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2015年 1月号 リード

ちば産業発達史

畜産
農家の副業から、専業化・大規模化へ

農林水産省「平成24年 生産農業所得統計」をみると、千葉県の「畜産」の産出額は1,042億円で、全国6位。なかでも「豚」が3位、「乳用牛」が4位、「鶏卵」が2位と上位にある、全国屈指の畜産県だ。首都圏への供給地として重要な役割を果たしながら、さらなる経営効率化やブランドづくりなど新たな課題に取り組んでいる。その発展の歩みを振り返ってみよう。

企業最前線

鋼材の切断・加工で半世紀。つねに国内最高水準の品質を追求
株式会社コイルセンターフジタ

設立から半世紀、ステンレス・チタン・アルミの切断・加工において業界随一の技術力と品質力を有し、大規模建築物をはじめとしたあらゆる分野のモノづくりに貢献しているのが(株)コイルセンターフジタ。進化を続ける金属の未来を見据え、つねに加工設備の開発と人材育成に注力し、堅実に事業拡大している。

ホテルのような居心地の良さとホスピタリティを徹底追求した病院
医療法人社団 聖秀会 聖光ヶ丘病院

2013(平成25)年6月、柏市光ヶ丘団地にオープンした聖光ヶ丘病院。中世の古城をイメージした優雅で落ち着きのあるデザインやホスピタリティを意識した人員配置、環境保全や省エネに配慮した各種設備など、病院の革新にチャレンジした最新の医療機関だ。医師やスタッフのていねいな応対は周辺地域にも好評で、外来数はすでに当初予想の2倍を超えている。

地球環境と生活環境に役立つエンジニアリング企業として社会に貢献していきたい
岩田産業株式会社

岩田産業(株)は、水処理プラントに強いエンジニアリング会社として、多くの実績を残している。機動力の高さを活かして、浄水場や下水処理場の機械設備工事の受注を増やしているほか、自社開発した「汚泥掻寄(かきよせ)機の脱輪抑制装置」の外販に乗り出すなど、高い技術力や提案力を武器に新しいビジネスにチャレンジしている。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

ITとリアルビジネスの融合で、急成長を実現
河野貴輝[株式会社ティーケーピー代表取締役社長]

貸会議室で業界最大手の(株)ティーケーピーは、創業からわずか8年で年商100億円企業の仲間入りを果たした。創業者である河野貴輝社長が同社を起業したのは、32歳のときだったというから驚く。河野社長は、ベンチャー企業成功の条件として「ニッチ」に加えて「シェアリング」ということばを挙げる。

会社を強くする! 実践経営塾

“エコ発想”で、商品・サービスを開発

「エコ商品」や「エコサービス」が、新規事業の立ち上げや開発のキーワードの1つになっている。企業や公共機関が調達の条件に掲げるケースも多くなり、一般消費者も環境保護への関心は高い。それだけに“エコ発想”で、他社と差別化ができる可能性も広がる。今回は、エコ商品を開発したことで、地場産業や伝統産業の枠を超えて新たな一歩を踏み出した中小企業の2つの事例を紹介する。

チャレンジャー

作曲家が伝えたかった思いを演奏で未来に継承していく
岡本誠司[ヴァイオリニスト]

  • 原っぱでヨモギを摘んだり、サッカーに熱中したり、外遊びが好きでした。でもヴァイオリンの練習はなぜか毎日続けていました。
  • ヴァイオリニストになると決心した途端に始まった長いスランプの時代。それでも腐らず、逃げず、自分の音楽を模索しました。
  • バッハの思いを掘り起こし、シンプルな曲だからこそ、一音一音を繊細に紡ぐ。その膨大な作業の果てに自分の演奏ができました。