機関誌
マネジメントスクエア

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2015年 2月号 リード

ちば産業発達史

商業
郊外・大型化の流れが続く中、意欲的な商店街も健在

明治期から昭和期にかけて、鉄道の敷設により人・物の流れが一変、鉄道沿線を中心にまちが発展し、商業もまた鉄道を中心に栄えていった。戦後、まず商店街が商業を牽引(けんいん)、高度経済成長期から大型店舗が数多く登場し、加えてスーパー、ホームセンター、コンビニ、ロードサイド店ほかさまざまな業態の店が現れる。21世紀に入ると巨大商業施設の進出も目立つようになり、その勢いは衰えていない。こうした商業の発展のようすを、小売業を中心に振り返ってみよう。

企業最前線

中古車販売で革新的事業を展開。新たな店舗戦略で顧客拡大を目指す
株式会社ホンダカーズ柏

ホンダ系列の自動車ディーラーとして、柏市を中心に事業を展開している(株)ホンダカーズ柏。1990年代から弱点だった中古車部門を強化し、インターネットの活用や人材配置によって躍進した。3年前には新車・中古車を一体とした新形態の店舗をオープン、選びやすさと接客力を高めて売り上げが拡大した。昨年12月には拠点の1つを新設移転し、駐車スペースに県内最大のキャノピー(屋根)が付いた新店舗をオープンした。

住民の要望によりオープン。総合医療を中心に、高齢者医療にも注力
医療法人社団鼎会 三和病院

病院の新設が難しい中、患者が中心となって約2万2000人の署名を集め、それを大きな後ろ盾として開院したのが医療法人社団鼎(かなえ)会三和病院だ。ワンストップで患者を診る総合診療が特徴で、乳腺外科や内科には定評がある。高齢者医療にも力を入れており、在宅医療にも取り組む方針だ。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

「待ちではなく、つねに攻め」をモットーに、自社ブランドを育てる
田 泰夫[株式会社ハピネス・アンド・ディ代表取締役]

独自ブランドで世界に打って出ようとするブランドショップ運営会社が、株式会社ハピネス・アンド・ディである。同社発祥の地は、旧・小見川町。創業者である田泰夫社長は、持ち前の行動力を活かしながら「待ちではなく、つねに攻め」をモットーに、同社を年商200億円規模の会社へと育て上げた。

会社を強くする! 実践経営塾

「高価格」だが、「高品質」で勝負する

デフレからの脱却が叫ばれ、価格競争の弊害が指摘される一方で、高価格商品が確実に売れ続けている。もちろん魅力がなければ、こうした商品は見向きもされない。何かにこだわり、ほかでは求められない魅力を高めることで、初めて価格競争から脱することができる。超高級オーディオと、着心地を徹底的に追求した肌着という、「高価格」だが「高品質」の2つの事例を紹介する。

チャレンジャー

念願のソロダンサーになって、自分らしい魅(み)せ方を模索する
ヒワラニ麻衣子[フラガール]

  • 2014(平成26)年秋、フラガールに新しいソロダンサーが誕生。名前は「ヒワラニ麻衣子」。ソロデビューと同時に贈られたハワイアンネームだ。
  • お金を払って見にきてくれるお客様をどう喜ばせるか。プロになるための葛藤(かっとう)の日々。気分転換は、仲間と一緒に海を見に行くことだった。
  • 3.11を境に変わった環境、そして踊る意味。ソロダンサーとして「ヒワラニ麻衣子」のカラーを手に入れたい。