機関誌
マネジメントスクエア

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2015年 6月号 リード

まちづくり発達史

船橋市
まちを取り巻く環境の変化を画期として発展を続ける
〔対談〕
伊藤賢二[船橋商工会議所会頭]× 水野 創[株式会社ちばぎん総合研究所取締役社長]

県内第2の都市・船橋市はこの3月に人口62万人を突破した。政令指定都市を除くと全国でもっとも人口が多く、今なお人口増は続いている。このような住宅都市としての側面のみならず、農・水産業、工業、商業が盛んで産業のバランスが良いことも特徴だ。だが、歴史を振り返ると、船橋を取り巻く環境には幾たびも大きな変化が訪れている。それに対して先手を打ちつつ、柔軟に対応することでまちの発展につなげてきたのだ。そして、こうした発展は、旧宿場町の時代から今日に至るまで、商業の中心として栄えてきた「船橋駅前」や、工場跡地の大規模開発により新しいまちを形成し、人口増に大きく寄与している「新船橋」など、複数の背景が異なるまちづくりの成功によりもたらされている。当コーナーではそれぞれのまちづくりについて2回にわたって特集し、その原動力は何であったのか、全体像を掘り下げていきたい。1回目となる今回は、船橋の発展を牽引(けんいん)してきた1人、船橋商工会議所の伊藤賢二会頭にお話をうかがった。

企業最前線

“楽しい暮らし”を提案する、ログハウスの新たなマーケットを創造
株式会社アールシーコア

マーケティング企画を主事業としてスタートした(株)アールシーコア。翌年にはログハウスの企画・販売に着手した。単独展示場でのライフスタイル提案を中心とした独自のマーケティングとフランチャイズ制度の導入で、それまで別荘用途が中心だったログハウスを一般の住宅市場へと広げ、国内シェア5割超を占めるまで事業を拡大した。今後は学校や保育園などの公共施設に加え、店舗など法人顧客の開拓にも積極的に取り組む方針だ。

在宅リハビリ企業のパイオニア。高度のノウハウを武器に、全国へ事業展開
株式会社祥ファクトリ

在宅リハビリを手がける企業として、草分けともいえるのが(株)祥(さち)ファクトリ。障がい児や神経難病患者など、高い専門性が要求されるリハビリにも取り組むなど、患者のニーズにきめ細かく応じたプログラムが支持され、利用者が急増している。サービスエリアも、千葉県内から首都圏、大阪、名古屋へと拡大している。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

何事もトライ・アンド・エラー。決断がまちがっていたら、それを次に活かせばよい
橋本隆志[株式会社八代目儀兵衛代表取締役社長]

安売り競争に巻き込まれて、疲弊する一方の町中の米穀店。そうした中で異彩を放っているのが、結婚式の引き出物や出産の内祝いなどにギフト用のお米をネットで販売する(株)八代目儀兵衛である。「人のしないことをする」ことが信条の創業者である橋本隆志社長は現在でも毎日、「食味データベース」づくりに励んでいる。

会社を強くする! 実践経営塾

会員サービスで顧客をつかむ

利用者を囲い込み、ライバル企業に流れるのを防ぐ手段として、会員制を実施して還元ポイントを付与することが多い。だが、それ以外にも会員制に価値があることは、意外と知られていない。会員と会社の距離が近くなると、身内の感覚でさまざまな企業活動に協力してくれるようになる。また、将来の顧客となる可能性のある相手を会員にして、需要を掘り起こすこともできる。そんな2つの事例を紹介する。

チャレンジャー

自分のペースで、自分の表現を探す
ユアサエボシ[画家]

  • 目指すものは特にないという青春時代。就職先がまさかの倒産、そこから人生が転換する
  • シュルレアリスムに惹(ひ)かれ、自分の作風を模索する日々。酷評や落選にもめげず淡々と描き続けた。
  • 社会のストレスをポップな色彩で表現したり、新聞紙をコラージュしたり。自分の道が見えてきた。