機関誌
マネジメントスクエア

マネジメントスクエア

2015年 12月号 リード

まちづくり発達史

小湊鐵道沿線(市原市)
鉄道会社と沿線住民の連携による民間初の“地方創生”

今年、創立98年を迎えた小湊鐵道(本社・市原市)は、千葉県有数の歴史ある鉄道だ。市街地の五井から県内随一の景勝地・養老渓谷を経て上総中野に至る39.1kmを運行している。全国の鉄道が乗降客数の減少で軒並み苦戦を強いられる中、小湊鐵道で支えの一つとなっているのが、地元の有志によるボランティア活動だ。駅とその周辺の美化や環境整備等の活動を行う。小湊鐵道はそうした“観光資源”を活用、さまざまなイベントを企画して集客を図る。そして今秋、沿線の魅力を堪能できる「里山トロッコ列車」の運行を開始した。過疎化が進む市原市南部にとって、地域活性化につながるものと期待される。その取り組みの現状と今後の意気込みについて、小湊鐵道株式会社の石川晋平代表取締役社長と、ボランティア団体の連合組織「里山連合会」の松本靖彦会長に、お話を伺った。

企業最前線

法要料理のケータリング事業で大きく躍進
株式会社シービーサービス

パーティーや記念行事における一般のケータリング事業を進める一方で、業界では極めて例の少ない法要料理の仕出し事業に参入。抜きん出たサービス力と機動力で業績は飛躍的に拡大し、今年、法要料理のフランチャイズ(FC)1号店がオープンした。さらに現在、アジア展開も見据えてフィリピンでのレストラン出店計画を進める。

築地を代表する大手水産仲卸。ネット通販や外食産業、物流サービスにも進出
株式会社堺周商店

東京・築地市場の水産仲卸の中でも、有数の歴史と売上高を誇るのが堺周商店だ。豊富な資金力をバックに、質の高い水産物を大量に仕入れ、安く提供。スーパーなど卸先からの支持を集めている。ネット通販や外食事業、個人店向けの物流サービスといった新規事業にも、果敢にチャレンジしている。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

何よりも大切なのは、本当に必要とされるものを作り、喜ばれること。
中村俊郎[中村ブレイス株式会社 代表取締役社長]

当時、人口わずか500人ほど、顧客となる大病院もない過疎の町で、実家の築200年の納屋を改装して義肢装具会社である中村ブレイス(株)を創業した中村俊郎社長。1カ月目の売り上げは伯父のコルセット代の1万2300円のみ。しかし、常に前向きな姿勢と命懸けの取り組みによって、世界中で受け入れられる「お宝」のような仕事を次々発掘している。

会社を強くする! 実践経営塾

地元素材の活用で地域とつながる

ビジネスの国際展開が進む中で、とかくグローバル化に目を奪われがちだが、すぐ足下の地元を見直せば、優れた素材が埋もれていることも少なくない。世界の舞台に出て行くのは容易ではないが、地元なら人脈を広げやすく、産業振興のために自治体も協力してくれる。今回は、栃木県で地元産の大麦を使用した洋菓子づくりを行う食品メーカーと、火山灰のシラスを微細加工して化粧品原料を供給する鹿児島の機械部品メーカー2社を紹介する。
・株式会社大麦工房ロア
・株式会社井川産業

チャレンジャー

習志野の海岸を拠点に国内外のレースに挑む
小池 賢[トライアスロン選手]

  • 小学生の頃は体も小さく背丈の順はいつも最前列。水泳の選手になるべく青春時代は過酷な練習に明け暮れていました。
  • アドベンチャーレースやトライアスロンをしながら多くの人に出会い、「いろんな生き方がある」ということを学びました。
  • 自分が育った習志野市で地域活動もスタート。この場所を拠点に走ることの楽しさを伝えていきたいです。