機関誌
マネジメントスクエア

マネジメントスクエア

2017年 4月号 リード

まちづくり発達史

動き出した広域地域連携による観光振興
中房総地域

自治体による広域連携は、地方創生事業成功のポイントの一つである。実例探しには苦労するが、今回は観光に弾みがつく中房総エリアにある、県内人口シェア6%、面積シェア16%の3自治体、市原市・君津市・大多喜町の事例を紹介したい。各自治体トップである小出譲治市原市長、鈴木洋邦君津市長、飯島勝美大多喜町長にお集まりいただき、広域連携を実現、成功させた経緯と現況、展望を伺った。
<座談会>
小出譲治[市原市長]
鈴木洋邦[君津市長]
飯島勝美[大多喜町長]
司会・水野 創[(株)ちばぎん総合研究所 取締役社長]

企業最前線

古紙リサイクルの輪を支え、環境保全に貢献する
株式会社斎藤英次商店

ダンボールや新聞、雑誌などの古紙を回収して分別し、製紙会社へ製紙原料として販売する(株)斎藤英次商店は、千葉・茨城で拠点を増やし、古紙扱い量・売り上げでは地域トップクラス。国内の紙市場が縮小傾向にある現在、海外への輸出も好調で、近年は環境意識の高い新卒を積極的に採用し、人員体制を拡充している。

「漁師料理かなや」など人気の飲食・温泉施設を運営。新店舗を横須賀にオープンし、飛躍を期す
ウイング興産株式会社

全国各地を食べ歩き、おいしい食事を提供したいという思いから、2004(平成16)年、富津市金谷に「漁師料理かなや」をオープン。3年後に天然温泉を併設して施設を整備し、今では年間50万人が訪れる超人気施設に。現在、経営を担うのは先代の遺志を継いだ澤田一彦社長。今年1月には横須賀市に4店目となる店舗をオープンした。

会社を強くする! 実践経営塾

パートタイマーを積極登用

来年1月から所得税控除が改正され、配偶者の年収上限が103万円以下から150万円以下に引き上げられる。主婦を中心に女性の就労を促すことが目的だ。昨年4月には女性活躍推進法も全面施行され、勤務しやすい環境づくりも進む。女性がその多くを占めるパートタイマーには、補助的な仕事をさせるという企業がまだ多いが、優秀な社員を見つける入り口にもなる。パートタイマーが高いモチベーションを保つことに成功し、正社員への登用にも積極的な2社の取り組みを紹介する。
・三州製菓株式会社
・有限会社COCO-LO

成田空港活用協議会主催:第2回 県内経済活性化ビジネスセミナー

今しか聞けないインバウンド

2016年10月末で年初来訪日外国人旅行者数が2000万人を超えた。その消費総額は15年で3兆4000億円と言われるが、県内においてその効果を享受しているのはごく一部の地域にとどまっている。観光産業は裾野が広く、雇用創出などへの期待も大きい。2020年東京オリ・パラ開催を契機に観光を核とした地域活性化を図るには、今後インバウンドの誘致にどのように取り組んでいくべきか。そのポイントを探った。

チャレンジャー

「練習すれば強くなる」。信じたら夢が叶った
田中智美[マラソン選手]

  • 練習が厳しい部活は苦手。楽しく走れる陸上部でのんびりと育ちました。でも大学で状況は一変…
  • いつだってチームの中で一番遅いのが私。だからこそ練習して速くなっていくのが楽しい。
  • まさか自分が本当に五輪に出られるなんて。周りの人が喜んでくれたことが一番うれしかった。