機関誌
マネジメントスクエア

マネジメントスクエア

2017年 5月号 リード

まちづくり発達史

市町村と企業のマッチングをサポートする県の新事業
空き公共施設の利活用

本誌4月号では、自治体による広域連携の事例として中房総エリアの2市1町による観光振興について紹介した。今回はその第2弾として、市町村合併や少子化・人口減少に伴って増えつつある空き公共施設や空き店舗、空き家を企業のオフィスなどに利活用することで、地域活性化を図る県の広域連携事業を取り上げたい。都心に拠点を置く企業を空き公共施設に誘致し、雇用の場を創出して地域の人口減少に歯止めをかけようという一石二鳥の取り組みだ。県が当初30市町村を対象にスタートした自治体との連携事業の進捗状況、見えてきた課題を紹介する。

企業最前線

コインランドリーに新しい風。フランチャイズ展開で急成長
株式会社mammaciao(マンマチャオ)

家族4人の3日分の洗濯物が1回で仕上げられる大型洗濯機、乾燥機を装備した(株)mammaciao(マンマチャオ)のコインランドリー。アトピー肌にもやさしい天然由来成分による洗剤の活用、電解水を用いた節水、電子マネー対応などの独自サービスを取り入れ、共働き世帯の増加に伴って急成長している。また24時間対応のコールセンターや遠隔サポートサービスの設置によりFCでの店舗経営は手間がかからず、副業を考える人にとって参入しやすい投資先として注目度も高い。

全国1,400カ所の大型電気設備を守る電気のプロ集団
株式会社稲葉電機

電気設備の保守・点検を事業とし、長年の安定した実績により、空港や鉄道、病院、浄水場、学校など全国1,400カ所の施設を担当する。人材を最も大切な経営資源と捉え、技術部門の新人には最低2年のOJT教育を実施。さらに女性社員を積極的に採用し、ワーク・ライフ・バランスへの配慮や資格取得の応援など、「人を育て、人を大事にする」経営を続ける。

会社を強くする! 実践経営塾

社員の創造性を引き出すオフィスづくり

オフィスは従業員が長い時間を過ごす空間だけに、快適に過ごせる配慮が必要だ。コストを抑える、管理しやすいという視点だけだと、創造性を抑え込んでしまうことにもなりかねない。創造性を生み出すキーワードとなるのが、コミュニケーションの活性化だ。互いに顔見知りであることが多い中小企業であっても、それだけでコミュニケーションが良くなるわけではない。個性的なオフィスづくりで社員の活性化につなげている2社の事例を紹介する。
・HILLTOP株式会社
・株式会社フォトロン

千葉・武蔵野アライアンス シンポジウム

圏央道が繋ぐ千葉・埼玉の未来を考える

今年2月に圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の茨城県区間が全線開通した。これにより千葉-茨城-埼玉間が1本の高規格幹線道路で繋がることとなり、各県の時間的距離も短縮された。また、常磐自動車道や東北自動車道、関越自動車道からの直接乗り入れも可能となり、より広域での経済的なプラスのインパクトを持つものとも期待されている。圏央道が千葉・埼玉両県にどのような影響・効果をもたらすのか。さらには、どう活用していくべきなのか。千葉銀行・武蔵野銀行のアライアンス事業として行われたシンポジウムの模様をダイジェストでお届けする。
≪パネリスト≫(※各講演者肩書は開催日時点のもの)
石田東生[筑波大学社会工学域教授]
松永哲也[(株)ちばぎん総合研究所 専務取締役]
土田 浩[(株)ぶぎん地域経済研究所 専務取締役]
≪コーディネーター≫
水野 創[(株)ちばぎん総合研究所 取締役社長]

チャレンジャー

格闘技はひとりで闘う競技ではない。そう気づいてから、強くなれました。
藤巻 優[格闘家]

  • 幼い頃、兄と喧嘩して負けるのがとても悔しかった。遊びと喧嘩に熱中する元気な少年時代を経て…
  • 練習すればするほど上達するのが楽しかった。打ち込んでいるうちにやがてプロの格闘家に。
  • 大事な試合で空回り。でも挑戦は終わらない。自分だけのためではなく、支えてくれるみんなのために。