機関誌
マネジメントスクエア

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2017年 6月号 リード

まちづくり発達史

震災の復旧・復興に向けた市街地液状化対策事業がスタート
浦安市

東日本大震災で市域の86%が深刻な液状化被害を受けた浦安市。ライフラインの本格的な復旧工事が完了する一方で、国の復興交付金を活用した住宅地の市街地液状化対策事業の工事も昨年12月に一部でようやく始まった。各戸の負担額が大きいこともあり、住民の合意形成は難航し、実現したのは一部地域にとどまったが、今回の取り組みはいったんひと区切りがついたかたちとなる。地震発生から6年間にわたる復興への道のりと今後の展望を追ってみよう。
Watching―液状化被害といま

企業最前線

京葉臨海コンビナートのメンテナンス事業で発展
ツルヤマテクノス株式会社

京葉臨海コンビナートの創成期から石油精製、石油化学プラントの建設・メンテナンス会社として厚い信頼を得ており、特に熱交換器のリチュービング技術は関東トップクラスを誇る。近年では防衛省から、護衛艦の消音設備工事やジェット機の性能テスト向け格納庫の消音設備工事も受注。地域貢献にも積極的に取り組み、五井大宮神社への大鳥居奉納や、上総いちはら国府祭りをはじめとする地元イベントのサポート活動のほか、2014(平成26)年には五井駅東口の更級地区に住民が集える複合ビルを建設し、にぎわい創出に寄与している。

環境変化を先取りする提案活動。新しい価値を創造するソフト開発を半世紀
株式会社システムコンサルタント

日本のコンピューター黎明期に会社を設立。大手企業のシステム及びソフトウェアの受託開発に携わる。当初より開発専用ホストコンピューターの導入など大胆な先行投資と市場ニーズの変化に即応した提案活動で信頼を獲得。2000年代にはインドに開発センターを設立し、海外向けのシステム開発やグローバル人材の育成にも着手。現在はIoT、電子認証などインフラ変化に対応する新たなシステム提案を推進している。

会社を強くする! 実践経営塾

働き方改革で残業時間の削減に取り組む

長時間労働の過酷な実態がたびたび報道されている。政府も「過労死等防止対策推進法」を施行するなど対策に本腰を入れ、各都道府県には「働き方改革推進本部」が設けられ、企業が生産性を上げて残業を減らすよう後押ししている。多くの経営者にしてみれば、残業を減らしたくてもどう手をつけたらよいのか分からないというのが、正直なところかもしれない。だが、実際に残業の削減に成功している企業もある。そんな大手量販店と中小製造業の例を紹介する。
・株式会社ケーズホールディングス
・株式会社吉原精工

創業社長のことば

現状に満足せず、チャレンジし続ける企業でありたい。
安家美津志[株式会社ポポラマーマ 代表取締役社長]

ゆであげ生パスタ専門店を国内外で約130店展開するポポラマーマの創業社長である安家美津志氏。学生時代に志していたのは何と肉牛の牧場経営だった。スーパー、外食、レンタルビデオの事業を経て、パスタ専門店のフランチャイズ展開で盤石な体制を築き上げ、いま6次産業化への取り組みで初志の実現へ挑みつつある。

チャレンジャー

直感と執念でコーヒーを極める
奥平雄大[カフェオーナー/ラテアーティスト]

  • 将来の夢も目標もないままなんとなく大学へ行き、なんとなく就職して……メルボルンで目覚めました。
  • 世界最高峰のカフェ文化にうちのめされました。でも粘って粘って、ついに道が開けます。
  • 豆の管理、お湯の温度、秒単位のテクニック……。コーヒーの繊細さを熟知し、さらなる高みを目指します。