機関誌
マネジメントスクエア

マネジメントスクエア

2017年 11月号 リード

まちづくり発達史

講義を活かして、さらなる一歩を踏み出す
―アグリビジネススクール受講者に聞く―

当社では、2016年12月~17年4月にわたって「アグリビジネススクール【販路拡大コース】」を開講した。1年目の【基礎コース】に続き、「農業はもっと儲かる!」をキーワードに今回も熱気あふれるスクールが展開された。スクールは今年度も【基礎コース】【販路拡大コース】の両コースを開催するが、それに先立ち同コースを受講した方々をお招きして、本スクール参加の動機や評価、今後の事業展開、後に続く人たちへのアドバイスなどを伺った。
【座談会】
鈴木岳志[有限会社鈴木農園 代表取締役]
加瀬将太[有限会社かまや 農場長]
綿引 洋[smile farm 代表]
小島裕美[小島農園 共同経営者]
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水野 創[株式会社ちばぎん総合研究所 取締役社長]

企業最前線

自社特製「ブーケレタス」の販売で事業拡大。農業人の育成にも尽力
有限会社葉っぱや

ミツバやサラダ菜など水耕栽培作物の農家を営む一方で、新たな流通の創造を目指して「有限会社葉っぱや」を設立。調理がしやすい・作業の手間が少ないなど、水耕栽培の利点を活かし、消費者だけでなく生産者にとっても魅力的な「ブーケレタス」を開発、全国各地の協力農家で生産、百貨店やスーパーに販売して事業を拡大した。近年は研修用ハウスを開設して農家の人材育成にも注力。今後は海外進出も狙う。

美化提案力とICTの導入で廃棄物処理業のサービス向上を目指す
株式会社京葉エナジー

企業・団体を顧客に事業系一般廃棄物・産業廃棄物の収集・運搬や中間処理事業に取り組み、きめ細かな提案と実践によって信頼を獲得する(株)京葉エナジー。事業系一般廃棄物は千葉市など県下5市の認可を取得し、顧客は800社にもおよぶ。2代目となる岩﨑社長の就任により、人材育成に注力するとともにICTを活用した経営革新を目指す。

会社を強くする! 実践経営塾

販路拡大で、次なる成長を目指す

長くビジネスを続けていれば、既存の販路の行き詰まりに直面することは避けられない。時代の変化や嗜好(しこう)の移り変わりを止めることはできないからだ。そこで新たなビジネスチャンスを得る方法として、新商品の開発とともに販路の拡大がある。当然リスクも伴うが、何もしなければじり貧になるしかない。販路を広げている好例として、デザイン力と提案営業で下請けからの脱却を目指す紙器メーカーと、結婚式場をはじめ販路の多様化を進める洋菓子メーカーの2社を紹介する。
・有限会社鬼頭紙器製造所
・株式会社シュゼット・ホールディングス

創業社長のことば―わたしのリーダー論

成功しているように見えるかもしれませんが、僕の気持ちは常に「背水の陣」なんです。
早野誠治[株式会社アスペクト 代表取締役]

モノづくりに革命を起こしつつある3Dプリンター。日本におけるパイオニア的存在が、1996年に(株)アスペクトを創業した早野誠治氏である。いまでは自動車や航空機向けの最終部品を視野に入れたスーパーエンジニアリングプラスチックで先頭を走る。しかし常に「背水の陣」の心境なのだという。

チャレンジャー

豆の表情を丁寧に読んで一杯のコーヒーを淹(い)れる
高橋由佳[バリスタ/2015年度ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ優勝者]

  • 子どもの頃から人が集まる場所が好き。アットホームなお店に憧れていました。
  • 下町のカフェに就職しコーヒーの深さ、繊細さを知りました。
  • 周囲に支えられて女性初のチャンピオンに。コーヒーの世界を伝える役目を果たしていきたい。