機関誌
マネジメントスクエア

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2018年 5月号 リード

まちづくり発達史

ビッグプロジェクトが続く東京近郊都市
埼玉県三郷市

米作を中心とする農村から東京のベッドタウンへ、さらに商業集積や物流施設建設が進み、成長を続ける三郷市。その後押しをしたのが、鉄道や高速道路など交通網の整備だ。二つの河川に挟まれた「陸の孤島」が「便利な土地」に一変し、住まいを求める人や、進出を狙う事業者などから、注目を集め続けている。今年6月2日には外環道・三郷南IC─高谷JCT間開通を控え、さらなる期待が高まる。市の姿を変えたプロジェクトの数々を見ながら、発展の歩みをたどってみよう

Interview 外環道の開通は今世紀最大のトピックになり得る
堀切茂友[丸茂地所株式会社 代表取締役]

Watching 三郷市拝見

企業最前線

レジの利便性を高めるカード決済システムの開発で発展
株式会社ジィ・シィ企画

1990年代から店舗レジのカード決済システムの開発に着手。多様な店舗レジのニーズに対応するため、早い段階からシステムをパッケージ化し、顧客(ベンダー)の支持を集めて躍進。2020年の東京オリ・パラに向けて、決済システムのセキュリティ向上に注力する一方、AIやフィンテックなど最先端技術に関連する研究開発にも取り組む。

会社を強くする! 実践経営塾

オリジナルブランドの魅力を自社店舗で発信

自社で製造した製品を、OEM商品(相手先ブランドでの販売)として提供しているメーカーは数多くある。だが中小製造業だと、利益の確保に苦労するケースも多々見受けられる。そこで商品力に自信があるメーカーは、自社ブランドの展開を始め、成功している例も少なくない。さらにその販売チャネルとして直営店をオープン、ブランド価値の向上に寄与している二つの会社の試みを紹介する。
・株式会社IVX JAPAN
・吉川食品株式会社

2020カウントダウン 官民学連携セミナー

「オール千葉で盛り上がろう!」~東京2020大会の成功とレガシーの創出に向けて~

2020年オリンピック・パラリンピックの成功に向けて千葉県内の機運を盛り上げるとともに、大会後のレガシー創出をにらんだ取り組みを考えるセミナーが1月31日に開催された。そのもようをダイジェストでお届けする。

【基調講演】
「共生社会」実現への道 
髙橋秀文[(公財)日本障がい者スポーツ協会 常務理事・日本パラリンピック委員会 副委員長]

【事例発表】
・オリパラ等経済界協議会の取り組み(日本電気(株))
・障がい者アスリート雇用について(村山 浩/車いすバドミントン選手)
・県内大学生の取り組み(千葉大学、帝京平成大学)

文化を活かす 文化を育む

千葉市美術館の拡張を契機とする千葉駅周辺の新しいまちづくりに向けて

パルコ、三越といった大型店が撤退する一方で、JR千葉駅のリニューアルを起爆剤に再開発が進む千葉市中心街は、今、まさに大きな転換期を迎えようとしている。そうしたなか、2016年に千葉市が作成した「千葉駅周辺の活性化グランドデザイン」に基づき拡張計画が進む千葉市美術館を切り口に、文化を活かしたまちづくりの方向性を議論するオープンセミナーが開催された。そのもようを抄録する。

【基調講演①】
千葉都心の活性化~千葉市美術館の拡張事業を中心に~
神谷俊一[千葉市副市長]

【基調講演②】
千葉で/千葉の文化をつくる
神野真吾[千葉大学教育学部准教授]

【パネルディスカッション】
オンリーワンのまちづくりを目指して
司会:水野 創[(株)ちばぎん総合研究所 取締役社長]

チャレンジャー

“カミツキガメ・ハンター”として生物多様性を守る
今津健志[千葉県環境生活部 自然保護課 生物多様性センター技師]

  • 小学校3年生から始まったカメとの付き合い。自宅では50匹以上のカメを飼っています。
  • 捕れるのはクサガメばかり。取材陣が集まった最初の捕獲はかなりのプレッシャーでした。
  • 生態の謎が多いカミツキガメの捕獲法を確立したい。同時に、捨てないことも訴えたい。