機関誌
マネジメントスクエア

マネジメントスクエア

2018年 8月号 リード

まちづくり発達史

大学誘致や再開発事業が進み、発展が続く
足立区千住地域

JRをはじめ、つくばエクスプレス(TX)など六つの鉄道路線が入り組む千住地域。この交通利便性の好適さを背景に、北千住駅前や千住大橋駅前では大規模な再開発が進み、大型マンションや複合商業施設が立ち並ぶまちへと変貌した。さらに東京電機大学を誘致するなど五つの大学を擁して若者の流入が増加し、下町に新たな活気をもたらしている。

Watching 足立区千住地域

企業最前線

伝統の味を守りながらチャレンジし続ける麦茶ときな粉の老舗
小川産業株式会社

1908(明治41)年から麦茶、きな粉を製造・販売。国産の六条大麦を砕かずに丸い粒のまま石釜で焙煎する昔ながらの麦茶「つぶまる」はロングセラー。新商品開発にも果敢にチャレンジし、商品ラインナップを広げる。近年はODAを活用し、アフリカ・スーダンできな粉を普及させる活動にも取り組む。

産業機械商社にものづくり機能を加えて成長。ベトナム進出で事業を拡大
株式会社オーティーエス

大手電機メーカーを顧客とした産業機械・工具の卸売商社としてスタート。顧客のあらゆる要求に応えるべく、装置設計や製造を行うグループ企業(株)フィドシアを立ち上げ、自前の“ものづくり”ができる商社として地歩を固める。2013(平成25)年にはベトナムに現地法人を設立、コスト削減や海外での販路拡大を狙う。国内では制御盤設計や工事・保守を行う(株)吉村電機をグループに加え、連携効果で事業を拡大中だ。

会社を強くする! 実践経営塾

B to C参入で新市場を開拓

インターネット通販が簡単な手続きで始められるようになり、一般消費者向けのB to C市場参入への敷居が低くなった。ネット広告も従来に比べれば低価格となり、中小企業が新しい分野に挑戦する環境は整ったといえるだろう。とはいえ新規事業には予想外の展開 もあり、一筋縄ではいかない。業務用のB to B ビジネスで培った技術力を武器に、B to Cのビジネスをスタートさせた2社の事例から、必要なノウハウや注意点を探ってみた。
・石川樹脂工業株式会社
・平林産業株式会社

創業社長のことば

儲かるだけでは満たされない思い。「ネットを介して新たな価値を創造したい」
古俣大介[ピクスタ株式会社 代表取締役社長]

ホームページの作成やSNS の発信で、高品質な写真が低価格で利用できるピクスタのデジタル素材マーケットプレイス。いまでは海外市場の開拓も進めているが、創業当初は資金繰りが苦しく給与カットの危機に。そんなとき創業社長の古俣大介社長を支えた言葉とは──。

チャレンジャー

地元一宮町での五輪をきっかけにサーフィンをもっと知ってほしい
稲葉玲王[プロサーファー]

  • 国内最年少の13歳でプロに。ハワイに移り住んでサーフィンオンリーの生活をしていました。
  • サーフィンは命にかかわる事故もある過酷なスポーツ。でも大きな波を操ったときは超気持ちいい。
  • サーフィンとともに育った一宮町に、五輪がやって来る。目の前の試合に集中してわずかな出場権をつかみたい。

文化を活かす、文化を育む

シンポジウム「文化の創造」―千葉交響楽団 音楽とまちづくり

今年2月の千葉商工会議所4部会合同オープンセミナー「千葉市美術館の拡張を契機とする千葉駅周辺の新しいまちづくりに向けて」に続き、〝文化の創造〟をテーマとするシンポジウムを当社稲毛セミナールームで開催した(2018年5月14日、主催:(株)ちばぎん総合研究所、後援:千葉商工会議所)。今回の対象は音楽。千葉交響楽団の山下一史音楽監督を講師に招き、千葉大学教育学部(芸術学)の神野真吾准教授を交え、音楽による地域の文化振興やまちの活性化への道を探った。

【基調講演】山下一史[千葉交響楽団 音楽監督]
【パネルディスカッション】山下一史[千葉交響楽団 音楽監督]×神野真吾[千葉大学教育学部准教授]
【司会】水野 創[(株)ちばぎん総合研究所 取締役社長]