機関誌
マネジメントスクエア

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2018年 12月号 リード

まちづくり発達史

地域的な広がりと未来を見据えて農業に取り組む
―アグリビジネススクール受講者に聞く―<後編>

本年1月~4月に【基礎コース】(柏会場)、【販路拡大コース】(木更津会場)を開講した「ちばぎん総研アグリビジネススクール」。本誌11月号では、その受講者を招いて実施した座談会の前半を掲載したが、今回は後半をお届けする。次に続く人たちへのメッセージ、千葉県で農業をやる優位性、今後の展開をお話しいただくなかから、県内農業の底力と未来が見えてきた。

吉田竜也[花野井ライスセンター・吉田農園 代表]
宮本雅之[宮本農業 代表]
切替宣充[切替牧場 代表]
岩立友紀子[岩立ファーム 共同経営者/(株)Raitai代表取締役]
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水野 創[(株)ちばぎん総合研究所 取締役社長]

企業最前線

高級腕時計「MINASE(ミナセ)」ブランドと精密加工用工具を世界で展開
協和精工株式会社

植木や盆栽の販売、造園業の老舗。植木の需要が減退する国内から中国や台湾を中心としたアジアにいち早く目を転じ、国内販売から輸出事業にシフト。先行事例がないなか、独自に輸出ノウハウを蓄積し、アジアからヨーロッパにも販路を拡大することに成功。古くから植木の産地として有名な匝瑳市に輸出ビジネスという新たな風を巻き起こし、地域活性化のリード役として事業に取り組んでいる。

CRIフォーカス

高校跡地をリノベーションして誕生した合宿に最適な宿泊・スポーツ施設
銚子スポーツタウン

閉校となった銚子市立銚子西高校の跡地を利用して、合宿可能なスポーツ施設として今年4月にオープン。野球を中心に8月までに52団体の利用がするなど順調なスタートを切った。今後もナイター設備、第二グラウンド、第二室内練習場などの整備を進める計画という。

会社を強くする! 実践経営塾

広がるサブスクリプション(定額制)モデル

サブスクリプションという言葉は馴染みがないかもしれないが、簡単にいえば定額料金による一定期間使い放題のサービスだ。ビジネスとしては、継続して利用料が発生するので売り切りよりも安定した収益が得やすいというメリットがある。消費者向けでも従来からネットコンテンツなどで使われてきたビジネスモデルだが、ここにきてリアルなモノの使い放題や、飲食といった領域にまで広がりつつある。中小企業でそんな定額ビジネスを展開している事例を紹介する。
・株式会社スパークルボックス
・アンドモワ株式会社

創業社長のことば

売れるものより消費者にメリットがあるもの
ブレない姿勢を貫きヒット商品を連発
高倉 健[株式会社たかくら新産業 代表取締役]

安心・安全で健康の向上にも役立つオーガニック商品。しかし、利用者は全消費者の3割程度にすぎない。業界内の長年の慣習で紛らわしい表示がまかり通ってしまうなど、大多数の消費者の信頼感を得られていないからではないだろうか。そうしたなか、業界の“常識”を打ち破って急成長しているのが、たかくら新産業の創業社長の高倉健氏である。

チャレンジャー

江戸の伝統工芸「飾り伊勢えび」を伝承
「“縁起を売る”仕事に誇りを持っています」
原田尚佳[「いずみや鮮魚店」飾り伊勢えび担当]

  • 両親にも止められたCAから鮮魚店への“転職”。幼いころから慣れ親しんだ仕事なので違和感はありません。
  • 父が“最後の職人”から継承。その父から技術を受け継ぐ。飾りにする地元・鴨川産の伊勢えびはなんと5000尾!
  • 多少の時化も顧みず、地元の漁師さんたちが伊勢えびを獲ってきてくれる。その気持ちがありがたい。