機関誌
マネジメントスクエア

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2019年 7月号 リード

まちづくり発達史

交通網の充実と相まって再開発が進むベッドタウン
松戸市

東葛地域の主要都市の一つ松戸市は、東京都に隣接していることもあり、ベッドタウンとして発展してきた。JR常磐線をはじめJR武蔵野線、新京成電鉄、流鉄、北総鉄道、東武アーバンパークラインといった鉄道が走り、東京外環自動車道(外環道)や国道6号が通る首都圏の交通の要衝でもある。そうしたアクセスのよさから、物流拠点や工場なども集まっている。人口は東日本大震災の影響から一時的に減少に転じたが、現在は震災前の水準を上回っている。また、伊勢丹松戸店の閉店など中心市街地の地盤沈下が懸念される一方で、昨年の外環道市内区間開通など明るい話題もあり、今後の発展も期待される。今回は、松戸市のこれまでの歩みを振り返りながら、新たな動きを追ってみたい。

企業最前線


ベトナムの注目エリア・ダナンで大型リゾート開発プロジェクトを本格始動
ホテル三日月グループ

スパ・ホテル事業を中心に県内の観光産業をけん引してきたホテル三日月グループ。現在は2021年の創業60周年に向けて、ベトナム・ダナンの風光明媚なビーチで大型リゾート開発事業を進行中だ。ウォーターパークやフード&エンターテインメントエリアを併設し、インバウンドからベトナム人の家族まで楽しめるリゾートを目指す。一方、勝浦と鴨川のホテルでは日本最大級のウォーターアイランドを開設、地元の海水浴場の活性化に取り組む。


ロボットによる生産・検査システムを自社開発し、100%品質保証と生産性向上を実現
株式会社樋口製作所

自動車部品の金属プレス加工からスタートした同社は、図面作成から量産加工まで一貫性のある工程管理で高機能・高精度金属部品の供給を続ける。近年は品質向上を目指して納入部品の「100%全数保証」を打ち出し、自動化・ロボット化による独自の生産システムを開発。「新品質への挑戦」をスローガンに、新たなチャレンジを始めている。

会社を強くする! 実践経営塾

イベント開催で地域に溶け込む

企業の社会的責任(CSR)の名のもとに、社会貢献活動を活発に行う企業が大手を中心に増えている。信頼性を高めることにつながるなどの効果が期待できるが、多くの中小企業にとって大がかりな活動を展開するハードルは高い。その中でも、地元密着型のイベントで多くの来場者を集めている会社がある。しかもイベント会社に運営を委託せず、自前で長期間継続することに成功している。2社の事例からそのノウハウと、どのような効果を生んでいるかを探った。
・東洋ナッツ食品株式会社
・株式会社小金井自動車学校

2020カウントダウン―ホストタウン&イベントレポート


世界リレーの事前キャンプを実施。オランダとの交流を深める――千葉県

5月、オランダの陸上競技リレーチームが訪日し、11日と12日の両日横浜で開催されたIAAF(国際陸上競技連盟)世界リレー2019横浜大会に出場した。その事前キャンプ地となったのが千葉市内にある県総合スポーツセンターで、3日から9日までの7日間、選手たちはトレーニングを重ねて本番に備えた。東京2020大会に向けて千葉県はオランダのホストタウンとして国に登録されており、両国の交流が深まっている。


さまざまなスポーツや文化に触れる四日間。「NARITA スポーツツーリズムフェス」開催

成田市はスポーツと観光(ツーリズム)を融合させた「スポーツツーリズム」によるまちづくりを推進中だ。4月27~30日には「NARITA スポーツツーリズムフェス」(後援・アメリカ大使館、アイルランド大使館ほか)を開催し市の取り組みを幅広く紹介。会場のイオンモール成田には大型連休の前半とあって多くの人々が訪れ、スポーツ体験やスポーツクイズ&スタンプラリーなどを楽しんだ。市では東京2020大会を契機にさらにはずみをつけようとしている。

チャレンジャー

3ポイントシュートを決めると、大歓声でアリーナが揺れて鳥肌が立ちます。
石井講祐[プロバスケットボール選手(元・千葉ジェッツふなばし)]

  • 大学卒業後は営業職とバスケットを両立。飛び込み営業は大変ですが、仕事を楽しんでいました。
  • 入社3年目にプロ挑戦を決意。トライアウトを突破、練習生で実力をアピールしてプロ契約を勝ち取る。
  • お客さんが少ない時代を知っているので、満員のアリーナでプレーできる幸せをかみしめています。

創業社長のことば

「1回食べれば、その美味しさが分かる」。生鮮市場でのマッシュルーム拡大を目指す
菅佐原芳夫[芳源マッシュルーム株式会社 代表取締役]

現在、国内のマッシュルームの生産量は年間8500t。そのうち40%強を生産しているのが、香取市に本社を構える芳源マッシュルームだ。マッシュルームの生産に当たっては、肝心要の培地づくりや、菌舎の増棟のタイミングが難しい。それらを創業社長の菅佐原芳夫氏はどう乗り切ってきたのか。