機関誌
マネジメントスクエア

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2019年 8月号 リード

まちづくり発達史・特別編

湾岸シンポジウム―千葉湾岸地域の経済発展と道路―

【基調講演】
「千葉市の経済発展に向けた今後の展望」
熊谷俊人[千葉市長]
【パネルディスカッション】
「千葉湾岸地域の経済活性化につながる道路ネットワークのあり方」
[パネリスト]
木場弘子[フリーキャスター/千葉大学客員教授]
本所良太[千葉県経済同友会 副代表幹事/ジャパンフーズ(株) 特別顧問]
石川晋平[小湊鐵道(株) 代表取締役社長]
[コーディネーター]
水野 創[千葉県経済同友会 副代表幹事/(株)ちばぎん総合研究所 取締役社長]

千葉県の東京湾臨海部は、埋立地への大規模工場進出などにより、一大工業地帯を形成してきた。昨年には外環道県内区間が開通し、交通利便性が飛躍的に向上するとともに、Eコマース拠点や大型商業施設の集積も進み、千葉県経済を支える中心エリアとなっている。
だが一方では、交通量の増大により千葉市周辺をはじめ広範囲で慢性的な渋滞が発生している。外環道県内区間開通後、その影響は拡大しており、物流など経済活動の阻害要因の一つになりつつある。
2019年5月8日、千葉県経済同友会、千葉県商工会議所連合会、千葉県経営者協会の3者共催で、湾岸地域の道路網整備の緊急性や必要性をテーマとするシンポジウムが開催された。今回の「まちづくり発達史」では、その抄録をお届けする。

企業最前線

中房総に広がる多世代交流型リゾートコミュニティ。創立50周年を迎え大規模リニューアルに着手
リソル生命の森株式会社

都心から50㎞圏内にある中房総の100万坪もの広大な土地に、ジップスライドを備えた体験型アドベンチャー施設「ターザニア」やゴルフ場、各種スポーツ施設、宿泊施設、研修施設などを展開する複合リゾート「リソル生命の森」。2016年からは地元の長柄町や千葉大学と手を携え、「移り住む“理想郷”」を目指し大学連携型CCRC(生涯活躍のまち)の取り組みをスタート。さらに創立50周年となる今年度は大規模リニューアルを計画しており、さまざまな魅力を備えた新たな姿へ生まれ変わろうとしている。

会社を強くする! 実践経営塾

進むキャッシュレス決済の動き

現金を持たなくても支払いを済ませることができるキャッシュレス決済の手段が増えてきた。中国や米国などでは既にキャッシュレスが主流となっていて、2020東京オリンピック・パラリンピックには、こうした国から多くの訪問客が訪れる。消費税率など制度の変更があっても、キャッシュレスならばスムーズに移行できる。政府もその比率を高めるために数値目標を掲げている。キャッシュレス化を推進している京都のタクシー会社と、金沢の飲食店モールの取り組みを紹介する。
・株式会社キャビック
・文化都市金沢構想株式会社

2020カウントダウン―イベントレポート

「シッティングバレーボール チャレンジマッチ2019」開催。日本女子チームが強豪国に挑む

5月23日から26日までの四日間、世界の強豪国と日本の4カ国の女子代表チームによる国際大会「シッティングバレーボール チャレンジマッチ2019」が千葉市の千葉ポートアリーナで開催された(主催・(公財)日本障がい者スポーツ協会)。2020年の東京パラリンピックでは幕張メッセがシッティングバレーボールの会場となる。その本番に向けた前哨戦でもあり、日本チームは貴重な経験を積むことができた。

チャレンジャー

女性の力で建設業界を盛り上げたい! その思いで『けんせつ姫活動』に突き進む。
柴田久恵[土佐工業(株) 代表取締役/フリーペーパー『けんせつ姫』編集長]

  • 20歳で建設業界に飛び込み、翌年起業。「誰にも負けない」という思いで闘ってきました。
  • 「女性が着たくなる」作業服を4年がかりで完成。そして、働く女性を紹介するフリーペーパーを制作。
  • 慣れない編集業にも全力投球。業界で輝く女性を取り上げた労作は「フリーペーパー大賞」に。

創業社長のことば

「写真に関わるすべての人が幸せになれる世界を創りたい」
佐藤堅一[(株)ハッピースマイル 代表取締役兼CEO]

「こんなサービスがあったらいいのに」と思うものの一つが、保育園・幼稚園の先生が撮影した子どもたちの写真を簡単かつ安全にネットで閲覧・購入できるシステム。それを事業として実現したのが、元陸上自衛官であるハッピースマイルの佐藤堅一社長兼CEOだ。

文化を活かす 文化を育む

「石と芸術のまち」を掲げる富津市金谷のまちおこし
鈴木裕士[金谷美術館理事長・富洋観光開発(株) 代表取締役]
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水野 創[(株)ちばぎん総合研究所 取締役社長]

日本が近代化を進めるにはそれにふさわしいインフラの整備が必要だ。その石材として供給されたのが〝房州石〟である。特に江戸時代末期から明治・大正にかけて、房州石が東京湾岸エリアの近代化を支えたと言っても過言ではない。今回は、かつてその房州石を産出した富津市金谷で、「石と芸術のまち」をキーワードにまちおこしを進める鈴木裕士・金谷美術館理事長に、これまでの経緯、現在の取り組み、今後の展望についてお話を伺った。
※金谷美術館は7月14日より鋸山美術館に生まれ変わりました。