機関誌
マネジメントスクエア
マネジメントスクエア
2020年 3月号 リード
まちづくり発達史
往時の賑わいが戻り始めた日本の中心地。「日本橋再生計画」は新たなステージへ
中央区日本橋地域
東京都中央区日本橋界隈は日本経済の中心地。日本銀行や東京証券取引所を核として、銀行、証券会社が集中していることから「日本のウォール街」とも呼ばれている。医薬品、繊維などのメーカー・卸が数多く集まっているほか、三越や髙島屋をはじめ江戸時代から続く老舗の専門店も軒を連ねる一大商業地でもある。だが1990年代後半以降、バブル崩壊の影響もあり日本橋地域は厳しい時代を迎え、往時の賑わいに陰りが見え始めた。そこで1990年代後半より、三井不動産㈱を中心に官・民・地域が一体となって地域活性化プロジェクト「日本橋再生計画」がスタート、まちは着実に活気を取り戻しつつある。各地で行われている中心市街地の活性化策としてそのまま適用することは難しいが、賑わいを生み出す手法等、まちづくりの参考にしたい。
企業最前線
「ATAハイブリッド構法」の導入で中・大規模の木造建築を実現
株式会社板倉商事、株式会社シー・エス・ランバー
国産檜にこだわり、県内で自由設計の注文住宅を手がけてきた地域密着の住宅建築会社。少子高齢化が加速し、今後10年で全国の新設住宅着工戸数は約3割が減少すると予想される。このような状況の下、これまで鉄骨造や鉄筋コンクリート造が一般的だった倉庫や店舗といった中・大規模の建築物を、一般流通する木材と金物の組み合わせで実現する「ATAハイブリッド構法」に着目。木材の良さを活かして非住宅市場への参入を目指す。
印刷・ウェブの両分野で活動。デジタル時代の課題解決を支援する
株式会社翠松堂BTL
県内の一般印刷会社では最初に品質規準のISO9001を取得。常にハイレベルの印刷品質を目指した体制強化を進めるとともに、紙媒体からインターネットへの変遷を見据えてホームページ制作やウェブ・マーケティングにも注力。顧客の声にしっかり耳を傾け、紙にもウェブにも強みを持つ印刷会社として地域の企業活動をサポートする。
会社を強くする! 実践経営塾
集客・販売に「動画」を積極活用
動画は写真や文章と比べて多くの情報を伝えることができ、「百聞は一見にしかず」の言葉通り、長々と説明しなくても商品の良さを伝えられる。何年か前までは動画の制作には多くの費用がかかったが、スマートフォンが高精度の撮影機能を持つようになり、現在では誰でも気軽にコンテンツが作ることができる。集客や販売増に動画コンテンツを活用する2社の取り組みを紹介する。
・株式会社タイムマシン
・株式会社TUKURU
セミナー報告
働き方改革・外国人活用セミナー
労働力人口が減少する中、働き方改革や多文化共生社会の実現は避けて通ることのできない課題だ。法制度改正を含めた外国人労働者受け入れ環境の変化や県内企業の人手不足の実態を踏まえ、今後の地方創生に不可欠である働き方改革や外国人材活用のあるべき姿を探った。
チャレンジャー
仲間がいて、豊かな自然の恵みさえあれば健康で幸せに生きていける。
林 利江[有限会社ベアーズ 代表取締役]
- 借金返済のための仕事からみんなの健康のため、地域のために働き始める。
- 伝統の食文化を通じて未来ある子どもの健康を守っていきたい。
- 昨年つくった梅酒が銀賞に。軌道に乗れば地域活性化も。
イベントレポート
JR東日本千葉支社と千葉市がコラボ、“レアもの”の鉄道の駅入場券が手に入る
「千葉市スペシャルスタンプラリー」
千葉市は昨年12月から今年3月にかけて「千葉市スペシャルスタンプラリー」を実施している。この期間中に市内で行われるスポーツ競技大会やイベントの開催地4カ所でスタンプを集めた人の中から、JR東日本京葉線・海浜幕張駅のオリジナル入場券が2020人にプレゼントされるというものだ。千葉市民のみならず鉄道ファンにとっても見逃せない機会となっている。
千葉県 空き公共施設等活用フォーラム2020
廃校舎を活用したIT交流拠点「長南集学校」
鈴木陽子[リングロー株式会社 長南集学校 校長]
千葉県では2015年から空き公共施設等への企業進出支援事業の一環として「空き公共施設等活用フォーラム」を実施してきた。この間、誘致に至ったケースは13市町村28企業に及ぶ。その中から、2019年4月から長南町の旧長南小学校をIT交流拠点「長南集学校」として活用するリングロー(株)の鈴木陽子氏の講演を抄録してお届けする。