機関誌
マネジメントスクエア

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2020年 6月号 リード

延長された緊急事態宣言

新型コロナウイルスの感染状況と
経済への影響、そして今後の展望

千葉県は、首都圏1都3県一体として5月14日の緊急事態宣言解除が見送られ、21 日に改めて判断されることとなった。同時に、我々が長期にわたりウイルスと共存しなくてはならないことが明示された。このことの社会・経済活動への影響は極めて大きい。「V」字回復をあきらめ、「レ」字回復を選択したことになるからだ。
 ゆるみや宣言解除に伴う移動再開等による第2波の襲来を防ぐ手立てとして、地域の感染状況の把握と感染者の隔離、特に集団感染拡大の防止策を徹底しておく必要がある。こうした課題にどう対処するか、そして長期戦の中でどのように地域の社会・経済活動を再開させていくかの検討は始まったばかりだ。今回は、5月15日までの感染拡大の状況とその経済への影響を確認した後、先行きについて展望したい。

企業最前線

自社開発のデジタコを労務管理に活用。
事故防止・作業効率向上で働きやすい職場を実現
菱木運送株式会社

独自のIT経営で知られる菱木運送(株)。コンプライアンス(法令遵守)を経営の柱に据え、運転法規を組み込んだデジタルタコグラフを開発。さらにデジタコの運行データから労働状況を計算して管理者とドライバーに情報を配信するなど、クラウド上で労務管理を行う。このシステムは事故を防ぐだけでなく、売上や雇用面をはじめ経営にさまざまな好影響をもたらしている。

CRIフォーカス

地方創生の実現を目指す、
佐倉市が舞台のスマホゲーム「天倫の桜」
株式会社equo

3月20日、スマホ向けRPG(ロールプレイングゲーム)「天倫の桜」がリリースされた。江戸時代の佐倉藩を舞台に、突如巻き起こった化け物騒動に若き武士たちが立ち向かうというストーリーだ。注目したいのは、地域と連携したさまざまな〝仕掛け〟が施されていることにある。

会社を強くする! 実践経営塾

家業に革新を吹き込む

家業を継ぐというと、先代から伝わる技術や営業基盤をそのまま受け継ぐというイメージを持つ人が多いだろう。だが、旧態依然として同じことを繰り返していては、時代の波に取り残される。新しいアイデアやチャレンジ精神がなければ、長きにわたって生き続けることはできないはずだ。今回は伝統工芸を受け継いで海外展開やブランド化を進める窯元と、三代目が卵の常識を覆した卸売業の2社を紹介する。
・アリタポーセリンラボ株式会社
・株式会社小林ゴールドエッグ

チャレンジャー

埋立地の写真を通じて市民がつながる。それが何よりもうれしかった。
大塚 勉[写真家]

  • 高度成長期の浦安で過ごした少年時代。家業の漁師を継がず、映画の道を歩み始める。
  • 下町とも大都会とも違う、埋立地の風景に惹かれて写真を撮り始める。
  • 「こんな場所があったの?」浦安の知られざる過去に驚く子どもたち。