機関誌
マネジメントスクエア
マネジメントスクエア
2020年 12月号 リード
まちづくり発達史
成田空港の機能強化と圏央道開通で好機到来
移住・定住促進の施策が加速する
多古町
食味日本一にも輝いた「多古米」の産地、多古町。緑豊かな環境の中、近年は都内や成田空港へのシャトルバス運行により交通利便性が向上している。加えて、現在工事が進められている圏央道・大栄JCT─松尾横芝IC間の開通や成田空港の更なる機能強化に伴う地域経済の発展も期待される。だが一方で、現在は全国の多くの自治体同様、少子高齢化による人口減少に直面しており、町では移住・定住促進のためのさまざまな施策に取り組んでいる。多古町の歩みと現況を紹介する。
CRIフォーカス
イノベーション創出の支援体制を拡充
大学発ベンチャーの活性化と地元企業との研究開発を推進
千葉大学 学術研究・イノベーション推進機構(IMO)
千葉大学では、大学の研究成果を有効活用する拠点となる産学官連携の支援組織「学術研究・イノベーション推進機構(IMO)」を今年4月に設立した。大学が持つ知的財産を分かりやすく紹介し、地域の企業や自治体と連携しながら、イノベーション創出の推進・拡大に取り組んでいく。
農作物を荒らすイノシシなどを
食肉に加工する施設「ジビエ工房茂原」を開設
ALSOK千葉株式会社
イノシシやシカなどの有害鳥獣を食肉用に処理、加工する施設「ジビエ工房茂原」を開設したALSOK千葉(株)。年間約4000頭の処理が可能な国内最大級の施設を誇るが、それだけでなく捕獲者の報奨金受け取りまでの手続きを代行するなど独自のビジネスモデルを取り入れた。農作物被害の抑制、捕獲従事者の負担軽減に取り組むとともに、野生鳥獣の有効活用策として千葉県産ジビエの普及を目指す。
会社を強くする!実践経営塾
身近なところで進む、ロボット活用
産業用ロボットは多くの生産現場で当たり前のように使われている。だが、接客やサービス業など身近なところでロボットが普及するのはこれからだ。ともするとロボット活用は省力化やコスト削減に目が向きがちだ。それも大事だが、導入例を見るとさまざまな目的で利用できることが分かる。今回は薬局と飲食業の事例を紹介し、その活躍の場の可能性を探った。
・有限会社飯島
・養老乃瀧株式会社
チャレンジャー
30歳で思わぬ出合い。花屋さんから書道家に。書道の楽しさ、ワクワク感を多くの人に伝えたい。
田邉葉心[書道家]
- 30歳になって出合った書道。気づけば、点と線が織りなす美しいリズムのとりこに。
- 自分にダメ出しするのではなく、いいところを見つける。教室ではそんな姿勢を伝えたい。
- 創作で大切にしているのは空間。爽やかさやすっきりした感覚を表現していきたい。
創業社長のことば
「捕鯨とくじら食の伝統を知ってもらいたい」
「道の駅・和田浦WA・O!」を立ち上げ、多くの人にくじらの魅力を発信する
株式会社南美舎 代表取締役社長 櫟原八千代
関東で唯一の沿岸小型捕鯨基地を構える南房総市の和田浦。「歴史あるくじらの町を後世に残したい」。そんな思いが募り、くじら料理店を出し、和田浦の食文化を伝えようと「和田浦くじら食文化研究会女将さんの会」を立ち上げ、ついには道の駅までオープンにこぎつけたのが地元で生まれ育った(株)南美舎の櫟原八千代社長だ。捕鯨を巡り国際社会との軋轢が残るなか、くじらに対する思いを櫟原社長に聞いた。