機関誌
マネジメントスクエア
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2021年 11月号 リード
魅力ある千葉の観光
房総は江戸時代から続く“酒どころ“
―ちばの酒と蔵元
現在に至る酒づくりの製法が確立したのは江戸時代とされる。その初期に県内では早くも酒造家が現れ、後期になると上方の特産地・灘(兵庫県)に対して「関東灘」と呼ばれるようになった。そして今なお、県内各地では約40の蔵元がおいしい酒づくりを行っている。今回は千葉県の、主に日本酒(清酒)をテーマにその歴史を振り返り、個性豊かな県内の蔵元を紹介、併せて近年の動向をお伝えする。
企業最前線
SDGs時代の新たな洗浄ツール。
スーパーアルカリイオン水の普及を目指す
株式会社Eプラン
界面活性剤などの合成化学物質を一切使用せず、一般家庭から工場・医療施設を含むあらゆる業務での清掃・洗浄に利用可能、優れた洗浄力を有する「スーパーアルカリイオン水」を開発した(株)Eプラン。環境にやさしく、無色・無臭で人にも安全であり、ウイルスや菌の感染力を失わせることで注目度が急上昇している。スーパーアルカリイオン水の生成装置をはじめ、スプレータイプのマルチクリーナーや泡タイプのハンドクリーナーのほか、施設で用いる大型噴霧機や人の出入口に設置するウォークスルー型噴霧機など、新たな製品の開発・販売も進めている。
不動産仲介からリフォーム・外構工事まで、要望に応えて事業を拡大。
暮らしの安心・安全性を高め、住みたくなる地域づくりに貢献する
株式会社さんぷらす
リフォームや外構工事を中心事業とし、顧客のどんな要望にも「NOとは言わない」姿勢を貫く(株)さんぷらす。不動産仲介からスタートし、各種工事へのニーズに応える中で地域の信頼を獲得して急成長している。感染症への不安が高まる中、リフォーム工事の受注拡大に向けた差別化として、消臭・抗菌・抗ウイルスのコーティング剤を無償で施工するサービスをスタート。地元密着を掲げ、本社正面には地域周辺の情報を伝えるためのオーロラ・ビジョンの設置を計画するなど暮らしの安心・安全性を高める活動を通じて「住みたい」と思われる地域づくりに貢献している。
CRIフォーカス
ブランディングデザインは企業が生き抜くための強力な武器になる
株式会社エイトブランディングデザイン
「商品は売れているが、今一つ知名度が低い(あるいは停滞気味である)」「良いものを作っているのに売れない」といった悩みを持つ企業は多い。いずれも本来の実力がもっと出せれば、より成長できるはずだ。そのような時、企業や商品、サービス等のブランド価値を高めるための「ブランディングデザイン」に取り組むのは有効な手段であるといえる。これまでにクラフトビールブランドの「COEDO」やヤマサ醤油の商品など、数多くのブランド開発や再生を成功させてきた(株)エイトブランディングデザインの西澤明洋社長に、ブランディングデザインとは何なのか、またその効果について、事例を交えながら語ってもらった。
会社を強くする!実践経営塾
人も地域も元気になる新たな働き方「ワーケーション」
ワーケーションは、“ワーク(仕事)”と“バケーション(休暇)”を合わせた造語で、リゾートなど職場や居住地以外の場所でリモートワークをしながら休暇を取ることだ。重要な打ち合わせや会議にオンラインで出席し、オフタイムはそのまま観光地やリゾートで過ごす。
心身のリフレッシュ、メンタルヘルスなど社員の健康維持、従業員満足度の向上といった効果が期待されている。またコロナ禍で観光需要が落ち込む地方にとってもワーケーションは地域活性化につながる。今回は実際にワーケーションを始めた企業の事例と、受け入れ態勢を整える銚子市の取り組みを紹介する。
・株式会社あしたのチーム
・銚子市観光商工課
チャレンジャー
ガラス玉でしか表現できない美しさを追求してトンボ玉の魅力を伝えていきたい。
森谷深冬[トンボ玉作家]
- 父が倒れたことで会社を退職して実家へ。トンボ玉づくりを始めると、母がみるみるうちに元気に!
- 二の腕が筋肉痛になり、肩も凝る。トンボ玉づくりは集中力とともに、体力もいる作業です。
- 自分の作品がお客様に似合っているのを見ると、心の底からうれしくなります。
創業社長のことば
「地域に住む高齢者の困りごとを解決したい」
社会福祉制度の隙間を埋めるサービスを提供し地域に欠かせない存在に成長
篠原興道[カスケードグループ 代表取締役]
1997(平成9)年、東京都台東区で小さな整骨院が開院した。それから四半世紀近い年月が経ち、医療や介護など幅広い事業展開を行うことで、今期の売上高70億円超を見込む一大企業に成長している。その(株)カスケード東京を起業した篠原興道社長にこれまでの経営の取り組みについて話を聞いた。