わたしの意見-
水野 創

市部、郡部、共に伸びる世帯数

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2月18日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 昨年10月の国勢調査(速報)における、千葉県の人口増減は「ちば経済トレンド」のとおりだが、世帯数については、市部、郡部のいずれもが増加と、人口とは異なった動きになっている。一世帯当たりの人口は減少し、郡部でも3人を切った。

 市部は全体として世帯数の増加が人口の増加を上回っている。

 個別にみると、千葉市の世帯数の増加が船橋市を上回り、人口とは異なる動きとなっている。

 郡部も、減少している人口とは異なり世帯数は増加を続けている。減少した町は人口減少率が6~8%台と大きい町の4町にとどまり、人口減少1、2位の銚子市、香取市も世帯数は減少していない。

 世帯数と人口の動きの違いは、市部への単身者の転入(単身世帯の増加)、郡部での進学・就職のための転出(1世帯あたり人数の減少)等といった理由が考えられるが、詳細は単身世帯数、年齢構成等の判明後に分析したい。

 今後の各地域での経営戦略にかかる基本データであり、秋の確報が待たれるところである。

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