わたしの意見-
水野 創
千葉・埼玉・秋田、人口の増減は様々
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]
(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2016年8月4日号に掲載)
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]
7月1日現在の千葉県の人口が624万人を超えた。5月1日に623万人を超えてから2ヶ月である(5~7月の増加は3,862人<前年1,909人>。年度末前後の人が大きく移動する時期を含む3~7月では15,774人<同11,126人>)。
2010年から最近まで、東日本大震災を含む期間を月別のグラフで比較してみよう。




埼玉県は同じ首都圏にあって東日本大震災の影響は見られない。千葉県は東日本大震災の影響で減少に転じた期間があるが、それを克服した後はそん色ない勢いだ。県内では、浦安市も、ここに来て東日本大震災前の水準を上回るに至った。
復興に加え、最近の空港・道路・鉄道の一層の強化、地方創生関連プロジェクトなどによる新しい仕事の増加や千葉県の手ごろな住宅価格が人を引き寄せているのだろう。
この間、前回の国勢調査で人口減少率が全国一だった秋田県の人口推移をみると、千葉県、埼玉県のグラフとは逆に減少傾向に歯止めがかかっていない。地域によるアベノミクス、地方創生の効果浸透の差が、経済部門別、業種別、企業規模別と同様大きいことを改めて感じる。
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