Business Letter
「点描」
社長 前田栄治

「千葉県内のゴルフ場の現状と課題」

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2026年10月8日号に掲載)

前田 栄治[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 ひまわりベンチャー育成基金は9月、「千葉県内のゴルフ場の現状と課題」と題する調査レポートを公表した(ちばぎん総研が調査を担当)。

 千葉県は、全国最多のゴルフ場(25年5月時点で158)を持つ日本有数の「ゴルフ県」。しかし、人口減少や余暇活動の多様化などゴルフ場を取り巻く環境が変化しつつあり、今後の発展には様々な課題がある。

 本調査はそうした問題意識に基づき、千葉県内のゴルフ場の現状と課題を整理・分析したもの。その際、県内のゴルフ場とともに東京圏(1都4県)在住のゴルファーにもアンケートを実施したことも特徴だ。

 調査結果のポイントは以下のとおり。

  • 日本のゴルフ人口は、2005年の1080万人から25年には492万人と過去20年間で半減以下。先行きを推計すると20年間で▲37%の減少。年間利用者数は過去20年間、8700万人前後で横ばい推移。シニアを中心とした一人当たりのプレー頻度の高まりが下支えに寄与。
  • 東京圏のゴルフ人口は(表)、今後20年間で▲27%と全国に比べ減り方は小さい。年間利用者数は千葉県が半分強を占め、東京圏のゴルフ人口の受け皿となっている。
  • 県内ゴルフ場へのアンケートによると、①売上・集客など需要面は堅調、②課題は供給面(施設老朽化、人材不足)、③集客手段はコース管理などサービス向上が中心で外国人の取込みや周辺との連携などは少ない、④将来は女性や若年層を取込みたいとの意向が多い。
  • 東京圏ゴルファーへのアンケートによると、①8割近くが千葉県のゴルフ場に満足と回答し、コスパやアクセスの良さを評価、②求める主なサービスは地域ならではの価値(地元食材を使ったレストランメニュー、周辺の飲食店・温浴施設で利用可能なクーポンなど)。
  • レポートでは、選ばれるゴルフ場であるために、①インバウンドを含めた需要の裾野拡大、②DX投資等による持続可能な運営体制、③周辺との連携を通じた地域資源活用による付加価値向上、④都市近接型や観光連携型などの地域特性に応じた戦略展開、が大事と提言。

 ここでは紹介し切れないアンケート内容も多いので、ご関心のある方には是非お読みいただきたいと思う。

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