機関誌
マネジメントスクエア

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2008年 7月号 リード

房総をゆく

鴨川市
「長狭郡」が生んだ3人の足跡を訪ねて

内房線も外房線も、終着駅は安房鴨川駅。そのため、なんとはなしに、東京や千葉からもっとも遠いエリアというイメージがあるが、鎌倉時代も江戸時代も、全国の情報はほぼリアルタイムでこの地に届いていたようだ。鴨川ゆかりの3人の足跡を中心に、まちの歴史を振り返ってみよう。

会社を強くする! 実践経営塾

驚き価格でお客を呼び込む

消費不振といわれて久しい。日常品の相次ぐ値上げ、社会保障費負担の増大、所得格差拡大などが加わり、消費意欲は高まる兆しを見せない。依然、小売業は厳しい環境の中にあり、先行き不安がぬぐえないままだ。そんな中、価格インパクトに注目が集まっている。価格で消費者の関心を集め、新たな消費行動を喚起しようという試みだ。全国に広がるそうした動きを追ってみた。

復活のシナリオ

経営者人生に「定年」なし
十勝新津製麺株式会社

コンビニエンスストア向け高級カップ麺の製造開発で知られる十勝新津製麺㈱の新津正夫社長。父が創業した会社を継ぎ、生麺で急成長したが、1986年、57歳で和議を申請して事実上倒産。再起を期して即席麺に挑戦し、人気ラーメン店の味をカップ麺で再現する「ご当店ラーメン」を100万食単位で次々とヒットさせた。カップ麺のカリスマとして一躍脚光を浴びるも、2004年、親会社倒産のあおりを受け、再度倒産の危機を迎える。新津社長はこのとき74歳。中小製麺会社の復活を賭けた闘いが始まった。

企業最前線

超音波技術を応用し、新機能のホモジナイザーを開発
三井電気精機株式会社

得意とする高速回転技術を生かし、主に研究機関向けの遠心分離機、制御装置などをOEM(相手先ブランド製造)生産してきた三井電気精機。10年前の東葛テクノプラザへの入居をきっかけに、自社ブランドへの夢を膨らませ、ついに画期的な超音波ホモジナイザーを開発した。

チャレンジャー

「佐倉・香りの生」の味を、ずっと守り続けていきたい
鍵谷百代[地ビール醸造家]

  • 今でも記憶していますが、まだ小さかったころ、母が煮物をつくるときに使っていた日本酒の香りが、なんともいえず好きでした。
  • 濃縮麦汁(ばくじゅう)を使った地ビールを、1998年から「ロコビア」の名でつくり始めた。飲んでみたら「これもビール?」。苦くないビールとの出会い。それで現在があるんだと思います。
  • 新設備導入の九か月後、「佐倉・香りの生」がビアカップで初の金メダル受賞。そこから6年連続で金賞。一時産休で休業しましたが、今年の復帰した大会でも金メダルをいただけて、ホッとしました。